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月給15万のシングルマザー、親への仕送り月5万も。“2世代貧困”の苦しさ

息子がワガママも言わないことが逆に申し訳ない

川名さん親子が暮らすアパート

川名さん親子が暮らすアパート

 そんな中でも子供の将来のために毎月貯金しているのは立派ですが、その金額も4000~5000円がやっと。子供がほしいモノもほとんど買ってあげられず、遊びに行きたい場所に連れていくことできず、「小さいころから子供に我慢ばかりさせてしまい、私はダメな母親です」と自分を責めます。 「息子も幼いなりに自分の家の状況を感じ取っているのか、ワガママも言って私を困らせるようなことはほとんどありません。正直、助かると思う反面、幼心にワガママを言ってはならないと思わせてしまっているなら母親として本当に申し訳ないなって」

再婚のチャンスはあったが…

 秀美さんはまだ36歳。実年齢よりも若く見え、まだまだ再婚のチャンスはいくらでもありそうです。実際、中学時代の同級生から再婚を前提とした交際を申し込まれたそうですが、仕送りの問題などもあったことから断ってしまったといいます。 「すごくうれしかったですし、彼のことは昔から知っているので一緒になれば幸せになれるかなとは思いました。それでも実家のことできっと迷惑をかけることになるだろうし、子供も11歳でこれから父親になるのは大変です。そんな風にマイナスなことばかり考えてしまったら、やっぱりお受けすることはできなくて……」  そう話す秀美さんですが、やはり未練があるようです。再婚も簡単に決めることはできないと思いますが、現在の厳しい生活を変えるきっかけにはなるのではないかと思います。  これまで散々苦労してきたわけですし、子供のためだけでなく自身のためにぜひ幸せをつかんでほしいと願うばかりです。 <文/トシタカマサ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
トシタカマサ
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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