“もって3日“の子猫を保護したら…我が家のムードメーカーになったKINとGIN
【○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.32】
長寿の双子「きんさんぎんさん」は今から数十年前、大注目された姉妹。そんな彼女たちから名前を貰い、長生きしてくれますように……との願いを託されたのが@KINGIN9319さん宅のKINくんとGINくん。
共に3歳の2匹は死の瀬戸際で救出され、命を紡ぎ続けることができました。
「私は生き物が好きで、これまでに猫や犬、金魚、鳥などと暮らしてきましたが、いつも別れが苦しかったので、生き物を飼うのはダメだと子どもたちに言っていました」
そう語るKINGIN9319さんが2匹を迎えたのには当時、小学4年生だった息子さんが大きく関係しています。
ある日、息子さんは外の植木鉢に子猫が2匹居るのを発見。近くに母猫がいる可能性を考え、触らないようにと伝えましたが、息子さんは数日間、様子を見て、母猫はいないと訴えてきたそう。
そして数日後の寒い日、息子さんはまったく動かない子猫を心配し、寒さをしのげるようクーラーボックスへ。息ができるように少し開けられたボックスの中を見ると、降灰の影響で真っ黒になった子猫が寄り添い合っていました。
銀色の被毛をしたGINくんは、元気はあるものの片方の鼻に真っ黒な塊があり、金色の被毛のKINくんは片目が黒い塊に被われ、動かない状態でした。すぐに汚れを落とし、身体を温めましたが震えが止まらなかったため、動物病院へ。
生後1か月ほどの2匹は400gしかなく、低体温症と診断されました。下痢もしていたため、寄生虫や感染症の検査を行い、ワクチンを接種。
「膿が出て目が開かないKINには目薬が処方されましたが、もしかしたら近いうちに見えなくなるかもしれないと言われました」
けれど、KINGIN9319さんは回復すると信じ、仕事を休み、献身的に看病を続けました。ダンボールに毛布やカイロなどを入れて体を温められるようにし、綿棒で膿を押し出しながら化膿していた目や鼻を綺麗にしました。
「一番大変だったのは、ミルクを飲ませること。GINはタオルで身体を包み、シリンジで口の端から流し込めば飲んでくれましたが、KINは飲んでくれなかったので、シリンジに管を付けて喉の奥に流し込みました」
子どもたちも、命を紡げるよう、積極的にお手伝いしていたそうです。すると、2匹は徐々に快方へ。数日後、少し元気になった2匹を再び病院へ連れて行くと、獣医師は仰天。実は、もって3日だと思っていたことを打ち明けられました。
「あとは、生きたいっていう気力に懸けるしかないと思ってたって。この子たちは本当に生命力が凄い、生きたかったんだねとも。私にも、ここまでよく頑張ったとおっしゃってくださった」
ただ、KINくんの目は見えなくなる可能性が高いと告げられました。
生き物が好きだからこそ、保護をためらった
「もって3日」の子猫たちを懸命に看病
