「繊細さん=HSP」当事者が語る恋愛事情。依存関係になりやすい?
雑誌やテレビで特集が組まれ、関連書籍はベストセラーに。芸能人のカミングアウトでも話題をさらい、「私も当てはまる」という人が続出している「HSP」。繊細すぎるゆえに悩みを抱えやすい“繊細さん”の愛し愛される関係とは?
5人に1人が当てはまるというHSP。HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で「非常に感受性が強く敏感な気質」の人を指す。日本では“繊細さん”とも呼ばれ、近ごろメディアにも取り上げられることでHSPを自認する人が続出。SNSなどで人間関係や日常生活の悩みが語られている。
そんなHSPについて「とても大変な恋に落ち、苦労する」と述べるのは、提唱者であるアメリカの臨床心理士エイレン・N・アーロン氏。著書の『ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき』にはHSPの性愛についての研究がまとまっている。
これに共感したのがHSPの当事者である古賀智子さん(仮名・36歳)。「彼にどんなにひどいことをされても離れられなかった」と語る。
「彼はギャンブルとアルコール依存で、ギャンブルに全財産を使ったり、お酒でトラブルを起こして警察沙汰になったりするのも日常茶飯事。でも、彼が貧しくて不遇な環境で育ってきたことを知っていたので、依存症の自助グループや資格取得のために学校に連れていったり、お金を工面して養ったりして、助けようと必死になっていました。9年もそんな生活を続けて、結婚もしたのですが、1年で離婚してしまいました」
自身も当事者で、心理カウンセラーのRyota氏は、HSPは依存関係になりやすいことを指摘。
「HSPの主な特徴は、①物事を深く考える、②些細な刺激に敏感、③共感力が強い、④五感が鋭いといった点が挙げられます。そのため、自分の気持ちよりも相手を優先して親身になりすぎてしまい、いつのまにか依存関係になってしまいやすい。
相談では、モラハラやDV被害もよく聞きますよ。私も、彼女の浮気が発覚したとき、怒りよりも先にどうしたら許せるだろうと考えてしまったことがありましたね」
HSPの恋愛は前途多難!?当事者が綴る恋愛白書とは

HSPは依存関係になりやすい
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