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渡部建の謝罪会見が“いじめ”に見えたのは、芸人として「負け」だった

亀山早苗の不倫時評>  次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

なぜ今?渡部建、記者会見の計算違い

 何もかも「なぜ?」だった、12月3日のアンジャッシュ・渡部建の記者会見。いっそ生放送でワイドショーができる時間に設定すればよかったのではないか。午後7時からの会見は、「翌朝のワイドショーまでには編集時間がたっぷりありまっせ」と言わんばかりの時間設定。そこに、すでに何やらあざとい感が漂(ただよ)う。  しかもこの時期である。どんなにゲスな不倫であっても、即座に記者会見をしていじられ倒したほうがのちのち有利に働くのは、すでに先人たちが示しているところである。すでに半年がたった今、会見をするのは会見をしなければならない理由があるからだろう。 「年末の特番での渡部の収録がすでにすんでいる」と報道されてから、ようやく重い腰を上げたとしか思えない時期に、あんなに「何も申し上げられない」を繰り返す記者会見なら、やらずに収録番組がオンエアされてしまったほうがよかったのではないだろうか。その後、じっくりと会見をおこなう選択もあったはずだ。

相方・児嶋へはあたりさわりのない言葉のみ

 不倫は犯罪ではない。そのこと自体を責めることができるのは配偶者だけだと思う。ただ、スポンサーやら相方の児嶋一哉に迷惑をかけたのは事実。もしどうしても今、会見を開いて地に落ちたイメージを復活するよすがにしたいなら、6ヶ月という時を経て、この間、何を考えていたのかをつぶさに自分の言葉で語る必要がある。
 スポンサーへの違約金は「金額は言えないが支払った」という。それはわかった。ところがもうひとつの重要な要素である相方への愛が感じられなかった。通り一遍(いっぺん)というか、あたりさわりのない言葉に終始したのだ。 「相方には申し訳ないと思っているが、今後のことは自分ひとりでは決められない」 「自分はやりたいという希望を持っている」 などなど。もっと腹の内を見せろやと声をかけたくなってしまう。とってつけたように、「今、会見したほうがいいよね」という軽いノリでやるから、どこかからもってきた言葉を羅列するだけになっていたのではないだろうか。
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この会見が「つまらなかった」象徴は…
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