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「自由をうばうコロナ政策」を猛批判して、“ギターの神様”が炎上中

 いまだ猛威を振るう新型コロナウイルス。イギリスやフランスでは、夜間の外出禁止など、再びロックダウンの措置が取られる事態となりました。そんな中、あの“ギターの神様”が炎上する騒動に発展しています。
エリック・クラプトン ヴァン・モリソン

エリック・クラプトン(左)とヴァン・モリソン (C)Michael Bush 、Aaron Settipane

「ファシスト」「奴隷」 コロナ政策を猛批判する歌

 エリック・クラプトン(75)が歌う、北アイルランドのシンガーソングライター、ヴァン・モリソン(75)による作詞、作曲のデジタルシングル「Stand And Deliver」(12月4日配信スタート、発売は12月18日に延期)。コロナ禍で苦境にあえぐライヴ関係者を救済するため、モリソンが立ち上げた<Save Live Music>キャンペーンの一貫として制作された“反ロックダウンソング”に、ネット上で激しい反発の声が上がっているのです。  それもそのはず。はじめから終わりまで、イギリス政府の新型コロナ対応を批判する激しいフレーズのオンパレードで、穏やかではありません。 <自由な人間でありたいか、それとも奴隷がいいのか> (Do you wanna be a free man Do you wanna be a slave)とか、 <この国は自治を認めるのか、それともファシストの言いなりなのか> (Is this a soverign nation or just a fascist state) なんてフレーズまで出てくるのですから、炎上上等といったところでしょうか。

ロックダウンは政府の余計なおせっかい?

 そもそものきっかけは、かねてより人々の行動を制限する政策に異を唱えてきた、作曲者モリソンのメッセージにあります。まず「No More Lockdown」という曲を見てみましょう。歌い出しからして、そのまま。 <ロックダウンなんてうんざり 政府の余計なおせっかいもたくさん 平和な暮らし邪魔をするファシスト警察もいらない 「As I Walked Out」に至っては、イギリス政府から“陰謀論に毒された危険な曲”認定までされたそう。9月18日のBBCニュース電子版によると、<3月20日の政府のサイトには 新型コロナにそこまでの危険性はないと記されている>との歌詞を、当局が事実の曲解だと指摘。  確かに、エボラ出血熱と同等の致命的な疫病ではないと記されているものの、だからといって全く健康に影響を及ぼさないわけではない。そこを、モリソンが都合よく解釈して喧伝したことに、イギリス政府が警告を鳴らしたのです。
ロンドン

12月1日、ロックダウンでまるで人がいないロンドンのSicilian Avenue(C) Beataaldridge

モリソン&クラプトンに、ネットユーザーが反発

 こうして、新型コロナの健康被害を過小評価するモリソンと、彼に共鳴したクラプトンに一部のネットユーザーが反発。クラプトンによる過去の白人至上主義的な発言を引用し、批判しています。  1976年のコンサートで、突如観客の中に外国人はいるかと問いかけ、もしいるならすぐイギリスから出ていけと発言。<イギリスを黒人の植民地にするわけにはいかない>と続け、白人だけのイギリスを取り戻すべきだとまで主張しました。   この排外主義的な態度と、公衆衛生を無視してまで自らの欲求を満たそうとする“自分勝手な”言動を重ね合わせているのですね。
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自粛を呼びかける、真逆のミュージシャンも
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