死ぬときに「やっぱりピアスつけてみたかった」なんて思いたくないから
『わたし史上最高のおしゃれになる!』『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。
耳にピアスの穴をあけたのはここ最近で、まだ3年しかたっていません。各種アレルギーがある体質なので、長時間のピアスの着用に不安があったのと、どうしてもピアスをしたいという気持ちがなかったため、ずっと穴はあけないできました。
気が変わったのは、ちょうど街にクリスマスキャロルが流れるころ、近所のスーパーマーケットで買い物中のおばあちゃまの耳にクリスタルでできたクリスマスツリーのピアスが燦然(さんぜん)と輝くのを見たとき。
おばあちゃまが、年末のこの忙しい時期、しかも特別おしゃれする必要もない近所のスーパーマーケットへ、他人が気づかないかもしれないほど小さな、だけれどもきらめく、この時期にしかできないクリスマスツリーのピアスをして人生を楽しんでいる様子を見て、私は決意しました。
人生は短い。やっておきたいことがあるのなら、躊躇(ちゅうちょ)せずに早くやらねば。死ぬときに「やっぱりピアスつけてみたかった」なんて思いながら死にたくない。ということで耳に穴をあけたのが3年ほど前。
それから、家にあった今では身に着けない貴金属をジュエラーに売り払い、それと交換する形で小さな石を選んで、ピアスにしてもらったものを購入。何かしら入れていないと穴がすぐにふさがってしまう体質のため、そのピアスを毎日つけるという日々を過ごしていました。
しかし、ピアスをよくつける方ならよくご存じでしょう。ピアスって、なくなりやすいものなのですね。
あるとき、耳から取り外したピアスを机の上に放置したまま寝てしまい、翌日、机の上には昨晩置いていたはずのピアスはどこかへ消え去るという、事件と呼ぶほどではない日常茶飯事が発生。なぜか部屋じゅう探しても見つからず、それからは仕方なく、ピアスを片方だけつける日々を過ごしていました。
それ以来、片耳用のピアスを売っているところはないかと探していたところ、結構いろいろなブランドが片耳でピアスを販売しているということがわかりました。
「やっぱりピアスつけてみたかった」なんて思いながら死にたくないから
ピアスはなくなりやすいので片耳用を探した
片耳用ピアスというアンテナを張り巡らしながら彷徨(さまよ)っていたとき、デパートのポップアップで見つけたのがこちらのピアスとイヤカフ。 小枝をかたどった有機的なデザインと、キャッチのパールを耳たぶの前面にして使うこともできる2WAY仕様であるということ、そして落としてもすぐわかる適度な大きさが気に入り、購入を決定。
1
2