ごはん作りが苦痛じゃなくなる!タサン志麻さんの“ラクするコツ”を試して感動
「あ~ごはん作るの面倒くさい!」これまで何人の女性から、この言葉を聞いてきたことでしょう。特にコロナ下では在宅時間が増え、今まで以上に食事作りの負担を感じますよね。
そこで今回は、どんな材料でも即興でおいしい料理をつくる伝説の家政婦・タサン志麻さんに学んでみたいと思います。タサン志麻さんは、レシピ本『いつもの食材が三ツ星級のおいしさに 志麻さんのベストおかず (別冊エッセ)』(扶桑社)がベストセラーになるなど、著書累計133万部突破という注目の人です。
そんな志麻さんのセオリーをまとめた新刊『志麻さんの台所ルール』(河出書房新社)から、毎日のごはん作りがラクになる“料理のコツ”をお勉強。
本書で<『食べる』を大切にする。『作る』はもっとラクでいい>と断言する志麻さんの「台所ルール」を、子育て真っ最中の筆者が試してみました!
※以下、記事内の<>部分は本書からの引用です。
志麻さんは子どものころ、ごはんの時間になっても台所に立ち、席についても食事を慌ただしく終わらせる母親の姿を見ていたそうです。それだけに、料理人になるために留学したフランスで、衝撃を受けたそうです。
<フランス人のお母さんたちは、いい意味で作ることに一生懸命になりすぎていないんです>
<作った料理をテーブルに置いたら、家族や友人とおしゃべりしながら、自分もしっかり食べる>
彼女たちは料理にも時間をかけず、シンプルなものがほとんど。“切ってから煮るだけ”、“オーブンで焼くだけ”で完成する料理も多く、志麻さんは「こんなに簡単でいいんだ!」と驚いたとか。
<疲れない簡単さが、日々食べるごはんには必要>
志麻さんが伝えたいのは「フランスのスタイルを真似して」ということではなく、「がんばりすぎなくても大丈夫!」というメッセージ。毎日の料理を苦痛と感じている人が、もっと肩の力を抜き、食べることを楽しめたら。志麻さんは本書で、そのための知恵やコツを伝授しています。
仕事や家事、育児で忙しいなど、いつも時間に追われながら料理している人も多いかと思います。私自身、仕事をしながら育児をしているのですが、子どもが保育園から帰ってきてから夕飯を準備している間は、まさに“戦い”。忙しい人たちが料理をより早く、ラクに作る方法はあるのでしょうか?
たとえばごはんを作り始めるとき、志麻さんは「最初に材料をすべて切っておかなくてもいい」と説明しています。
<多くのレシピには、初めに食材の切り方や下処理法が書かれていると思います。たとえばカレーなら、「玉ねぎはくし切りにする」「ニンジンは乱切りにする」というように。私が初めにするのは、「食材を切る」ではなく「鍋をコンロに置く」こと。>
鍋に油を引いたら、玉ねぎを切り、それをそのまま鍋に入れて炒め始め、その間にニンジンを切って鍋に入れ、他の材料も同じように続けていくのだそう。そうすればまな板が切った食材でいっぱいにならず、切った食材をボウルやバットに移す手間も洗い物も減らせます。志麻さんは、こうした小さな積み重ねが時短につながるとしています。
<毎日の料理において、わずかなストレスをなくすことはとても大切。>
こんな風にひとつひとつ小さな工夫を重ねていくことで、トータルでの“ラクさ”に大きな違いが出てくるのですね。


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