糖尿病の父親と同じ食生活でダイエット。痩せたけど体調がヤバいことに
糖尿病など生活習慣病の人にとって重要なのは、日々の食生活を見直して体調をコントロールすること。
目安となる1日の総摂取カロリーや塩分摂取量は医師や管理栄養士からアドバイスがあり、それをオーバーしないように注意しなければなりません。
橋本佳菜子さん(仮名・27歳)は大学生のとき、父親が糖尿病に。もともと大食いでジャンクフードや脂っこい食べ物が好きだった父だそうですが、当然そんな乱れた食生活は当然NG。食べる量を減らし、メニューも野菜や魚中心のヘルシーなものに変わったとか。
そのため、食事の際に父親だけおかずが一部違うこともあったそうですが、彼女はそれを見て「コレだ!」とひらめいたといいます。
「お父さんと同じものを食べればダイエットできるんじゃないかなと思ったんです。それでお母さんに明日から私も同じメニューを出してもらうようにお願いしました」
このとき父親が行っていたのは1日1600キロカロリーの食事制限。会社での昼食も外食を控え、母親の手作り弁当持参で朝昼晩の食事を徹底的に管理されていたそうです。
「さすがに私はお弁当を大学に持っていくことはなかったですが、学食のメニューはカロリーが表示されていたので摂取カロリーがあまり多くないメニューを選ぶようにしていました」
ちなみにダイエット開始時の佳菜子さんの体重は54.5㎏。身長は150センチ台半ばで、当時の写真を見せてもらってもポッチャリという感じではなかったですが、本人は体型にコンプレックスを抱いていたそうです。
「それまでの私は色気よりも食い気優先でしたが大学2年のとき、サークルのみんなで海水浴に行くことになったんです。実は、好きだった先輩がいたのですが、さすがにだらしのないボディで水着姿をさらすのが嫌で。それで一念発起して痩せようと決意したんです」
彼女が所属していたサークルは運動系ではありません。普段からジム通いやジョギングなども一切しておらず、身体を動かすこと自体あまり好きではなかったため、食事でダイエットしようと考えたわけです。
「それで父親の糖尿病食に便乗したのですが、家では母と一緒に作ることも多かったです。最初は大変かなと覚悟していましたが、食事そのものはカロリー控えめのメニューでもストレスを感じずに普通に受け入れることができました。
ただ、それまで毎日食べていたスイーツなどの甘いモノはダイエット中は我慢していたため、これが大変でした」
今でこそ砂糖不使用や低糖質のスイーツ類が充実していますが、佳菜子さんのダイエット時にはあまり売っていませんでした。そこでどうしても食べたくなったときは、代わりにゼリーやヨーグルト、果物などを食べていたそうです。
「お父さんが間食したくなった際にそういったものを食べていたので、私もそれをマネしたんです。ただ、そのときも毎日クリームがたっぷり入ったカロリー高めのスイーツが食べたくてたまらなかったですけど」
糖尿病の父親と同じ食事にしてダイエット
食事は意外と平気。大変だったのは…

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