春らしい「甘酒イチゴプリン」作業10分・植物生まれの優しい味を食べてみて
健康志向の高まりに加え、“コロナ太り”なども気になる昨今。植物由来の素材だけを使った「プラントベース」の食品に注目が集まっています。
大手メーカーからも「植物生まれのプッチンプリン」、豆乳を発酵した植物生まれの「GREEN CALPIS」、「東京ばな奈アーモンドキャラメルサンド」など、プラントベースの商品が新発売。トップバリュが植物性の素材を使ったシリーズ「vegetive」の展開を始め、コメダ珈琲を展開するコメダも、植物性のメニューのみを提供する「KOMEDA is(コメダイズ)」をオープンしました。
アレルギーの有無やヴィーガンであるかどうかにかかわらず、その日の気分や体調によって植物性のものを選ぶ人が増えているようです。
食べたときの罪悪感が少なく、みんなで楽しめるのが、プラントベースのお菓子のいいところ。しかも、動物性のお菓子に比べ、じつは簡単につくれるんです。料理教室「白崎茶会」主宰で著書『植物生まれのやさしいお菓子』がある白崎裕子さんに、春にぴったりの「甘酒イチゴプリン」を教わりました。
淡いピンク色が可愛らしいイチゴプリンは、砂糖を使わず、甘酒のとろみと甘味を生かしたデザートです。「つくるときのポイントは、イチゴをよくつぶすこと。しっかりつぶした方が、色も美しく、おいしく仕上がります。イチゴがたくさん入っているので、甘酒のクセも気になりませんよ」と白崎さん。ひな祭りのデザートにもぴったりなので、ぜひお試しください。
【材料(6個分)】
イチゴ(冷凍でも可) 正味200g(約1パック)
A[粉寒天小さじ1(2g) 水50ml]
豆乳 200ml
植物油 大さじ1
甘酒(濃縮タイプ) 200g
①厚手のポリ袋にヘタを除いたイチゴを入れ、手やコップの底などでよくつぶす。
※つぶしたりないと水分がたりなくなり、かたい仕上がりになります。よくつぶしましょう
②小鍋にAを入れ、軽く混ぜて5分ほどおく。豆乳を加えて混ぜ、中火にかける。沸騰したら弱火にし、ときどきかき混ぜながら3分加熱して火を止める。
※粉寒天は水でふやかしておくと、よく溶けて少量でもしっかり固まります
③植物油と甘酒を加えて油が浮かなくなるまで混ぜ、①のイチゴも加えて混ぜる。
※イチゴはポリ袋の角をハサミで切り、手で絞るように加えるのがおすすめ
④器(ここでは直径8×高さ6㎝ぐらいのものを使用)に流し込み、冷蔵庫で冷やし固める。固まったら、好みで飾りのイチゴ(分量外)を上にのせる。
※寒天は常温で固まります。イチゴを加えてからは、みるみる固まってくるので、すぐに器に流し込みましょう
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「『植物生まれのやさしいお菓子』は、型なし、ボウルひとつでつくれるものがほとんど。小麦粉も使わないグルテンフリーのレシピなので、お子さんと一緒にボウルでぐるぐる混ぜたり、丸めたりしても固くならないんです。バターや卵を使わないので、汚れがささっと落とせるのも、植物生まれのお菓子のいいところ。牛乳やバターと違い、豆乳や植物油は長期保存ができます。材料をストックしておけば、思い立ったときにつくれますよ」(白崎さん)
体に優しい「プラントベース」のお菓子、ご自宅で試してみてはいかがでしょうか。
<撮影/寺澤太郎 スタイリスト/中里真理子>
●教えてくれた人
【白崎裕子さん】
神奈川県・葉山町でオーガニック料理教室「白崎茶会」を主宰。全国から生徒さんが集まる人気教室となり、のべ3万人以上に、つくって食べるおもしろさやおいしさを伝えてきた。現在は三密を避け、オンライン料理教室「白崎裕子のレシピ研究室」を開催中。昨年12月にエッセの連載をまとめた『植物生まれのやさしいお菓子』を発売。

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●作業時間10分。甘酒イチゴプリン




