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そうざいだと文句を言う古い頭の夫。が、うつ病をきっかけに性格が激変

 性格が合わない、この結婚は間違いだったと思っても、すぐに離婚という決断を下さない女性もいる。  それもまた選択肢のひとつだろう。自分の人生で何を優先させるかが見えているかどうかが重要なのかもしれない。
ペアリング、手つなぎ、カップル、夫婦、結婚指輪

写真はイメージです(以下同じ)

 性格のあわない夫と離婚を考えたが、実行しなくてよかったと振り返る女性の話を聞いた。

威張る夫にうんざりはしたけれど

 結婚前、遠距離恋愛の時期があったナオミさん(42歳)。 「つきあって1年ちょっとたったころでしたね。急な転勤で、彼が九州へ引っ越して。遠距離恋愛なんて無理だと思ったんですが、『大丈夫だよ。オレはナオミと別れない』と言ってくれた。ときどき私が行ったり彼が帰ってきたりで、なんとか1ヶ月に1回は会おうと決めて。  あるとき、彼を驚かせようと思って、予定外で行ってみたことがあるんです。そうしたら冷蔵庫に切り干し大根の煮物や酢の物の残りがあった。彼が作れるはずもないので、帰宅を待って『どういうこと?』と聞いたんです。そうしたら『たまたま飲み屋のママにもらった』と。『それより連絡もなしに来るのはルール違反だ』と責められました」  それって逆ギレでしょとナオミさんも言い返し、そのまま彼の家を飛び出した。すでに最終の飛行機もなかったので、彼女は空港近くのホテルに1泊。 「そうしたら彼が深夜に訪ねてきてくれた。『ごめん。でもナオミが思っているようなことはないから』って。そのときは仲直りしたんですけどね」  その2ヶ月後、連絡をとって行ってみると部屋が妙に片づいている。そして彼のベッドの枕の下にはピアスが忍ばせてあった。洗面所の鏡の後ろの収納棚にはファンデーションのサンプルが封を切られてこっそり置いてある。 「明らかに誰かが私に挑戦状をつきつけている。そう思いました」 ピアス、イヤリング ただ、ナオミさんはそのときのことは彼に言わなかった。半年後に行ってみると、女性の影はなくなっていた。そしてさらに半年後、彼は東京に戻ってきた。 「彼は当然のように結婚を進めていきました。すぐにお互いの親に挨拶に行って、式場も決めて。こんなにトントン拍子でいいのかとか、本当に彼でいいのかとか考える暇もなかった。彼主導のまま、帰京から半年後には式を挙げていました」  ナオミさんが30歳、彼が33歳のときだった。

家のルールも彼が決定

 結婚後、彼は「一緒に暮らしていくにあたって、いくつかルールを決めたい」と言い出した。ところがそれは話し合いではなく、一方的な宣告だった。 「家事を優先させるため、私は仕事を辞める、もしくはパートで働く。夕食はなるべく手作り、市販の総菜は買わないこと、自分が出張のときなどはいいが夜は家にいてほしいこと。  などなど、けっこう従来の妻役割を『押しつけて』きたんですよ。これは困ったと思いました。私は仕事を辞めるつもりはなかったので。  話し合おうとしても夫は譲らない。私も意地になって仕事だけは譲れないと言い張り、一応、夫が折れました。それでも『家事に支障がないように、だからね』って念押しされてムカつきましたけどね」  2年後に長男が、その3年後に長女が生まれた。そこでいったん、仕事を辞めようかと思ったナオミさんだが、やはり仕事は捨てがたかった。 「夫はうるさかったですよ。埃(ほこり)がたまっているだのクリーニング屋からワイシャツが戻ってきてないとか、些細なことで文句を言って。そのころには私もスルーする能力が身についてきたので(笑)、適当に躱(かわ)していました」 モラハラ、離婚、破局、パワハラ それでも、買ってきた総菜をひと口食べた夫が「どうして作らないの?」とつぶやいたとき、ナオミさんの脳裏に「離婚」の文字がちらついた。 「私、どうしてこの人と結婚したんだっけとずっと考えていました。こんな古い体質の人だったかなという疑問と、私はこの彼を本当に好きだったのかなという疑惑が頭の中に渦巻いていましたね」
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うつ病で性格が変わった夫
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