こんにちは、恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。

やまざきひとみさん
2000年(約6.3万人)から2015年(約17.7万人)と、15年で約3倍に増えた未婚のシングルマザー(国勢調査より)。やむをえず未婚の母になったのか、自ら選んだのかこの調査では不明ですが、最近では元アイドルの最上もがが結婚せずに子を育てる「選択的シングルマザー」宣言をするなど話題になっています。
前回記事では、選択的シングルマザーの当事者であり、同時に女性支援やコメンテーターとしても活動をする、株式会社アタラシイヒ代表 やまざきひとみさんを取材しました。
一人親として子育てをおこなうやまざきさんに話を聞いていくと、選択的シングルマザーだけでなく、日本が抱える子育ての難しさの問題にぶつかりました。
選択的シングルマザーは、結婚を選択せずに出産・子育てをする人のことを指します(育児への夫の関与度は各家庭による)。取材前まで、選択的シングルマザーの最大の問題は金銭的な部分だと思っていました。しかし、話を聞くと別の問題が……。
「私が選択的シングルマザーになって感じたメリットのひとつは、
夫に相談せずに育児を決められることです。名前や教育方針、今日食べさせるものなどを自分の意志で決められるのは、思った以上にやりやすさがあります。夫がいると、怒るべきじゃないと思う時に夫が子どもに怒ってしまうなど、価値観がズレることがありますよね。そういうストレスがないのはとてもやりやすいと感じます。
デメリットについても、やはり価値観の偏りが生まれることです。また、男性がいるから経験できること、例えば肩車とか力がいる遊びを自分ではできないのは、仕方のないことですが機会損失でもあるなと思っています」(やまざきさん。以下同)