門脇麦&水原希子が結婚観を語る「べつにロマンスは感じない」
『ここは退屈迎えに来て』『アズミ・ハルコは行方不明』など、女性たちの心の機微をすくうことに長けた山内マリコさんの原作小説をベースにした映画『あのこは貴族』が公開中です。主人公の、東京で生まれ育った箱入り娘・華子を門脇麦さんが、やがて華子と出会うことになる、地方から上京し、もがきながら生きる美紀を水原希子さんが演じ、変化していく女性たちの姿を届けています。
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結婚を絶対の価値だと思っていた華子にちなんでのおふたりの結婚観や、自己肯定感について聞きました。結婚についてはふたりとも「憧れはない」と即答!
――門脇さんは東京で育ったこと、水原さんは上京したことに関しては、演じた役柄と同じですね。
門脇麦さん(以下、門脇)「そうですね。東京に対しての憧れがないというのは、華子と一緒です。ただ私自身は色々なことを選択して生きてきた自覚があるので、そこは華子とは違いますね」
水原希子さん(以下、水原)「私は美紀の気持ちがすごく分かりました。中学1年くらいから雑誌でモデルをさせていただいていましたが、週末になると東京まで通っていました。神戸からすごく東京に出たかったので、美紀とはとても近いと思います」
――生まれは、実はおふたりともアメリカですよね。
門脇「ああ、そいえば」
水原「え! なにそれ、そうなの!? 早く言ってよ! どこ生まれ」
門脇「NY」
水原「NY! にゅ~よ~く。私テキサス、ダラス。あー、なんかやっぱりありますね。生まれへの意識ってね。NYとダラスだもん、やられました」
門脇「あはは」
――華子は、結婚したことで初めて家を出て、そこからようやく自分というものを探し始めます。美紀はずっと自分の場所を探してもがいています。おふたり自身は、自己肯定感は強いほうですか?
門脇「強いほうです。パフォーマンスの精度に対する満足感は低いと思うのですが、頑張っているという事実に対してはいつも自分で褒め称えてます(笑)」
水原「えー、すごい」
門脇「昔から悩むことがあったとしても、何に悩んでいるのか分析し、解決法を考えて実践するという感じです。解消できない問題もたくさんあるけど、それは現在の自分がどうあがいても解決できない事が多いので、悩んでも仕方がないことだと捉えて、解決できるときに改めて考えるようにする」
水原「すごい!」
門脇「すぐ自分のこと誉めちゃいます…。ちょっとしたことでも、たとえば夜に『食器洗うの面倒くさいな、疲れているしそのまま寝ちゃおうかな。でも頑張ろう、洗おう』となったら、『今の自分、超えらい! 明日の自分にめっちゃ感謝される!!』とか。(笑)」
――なるほど。小さなポジティブの積み重ねですね。いいですね。
水原「私はとにかく今できることを頑張って、やって、それでもできなかったり難しいことなら、そういうタイミングなんだなと思うようにしています。ケセラセラの精神です。あと、今になってですが、おしゃれをすることが、すごく自分の活力になっていることに気が付きました。
落ち込んでいるときにキレイなお洋服を着たり、お化粧したりすると、自信が持てる。だからファッションが好きだったんだと最近気づきました。とにかく自分の好きなことをすることが、自分自身でいられる、強くいられる秘訣ですね」