「良かれと思ってやった」夫の行動にイラッ。妻の“聖域”を無自覚に侵す夫
こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。
先日夜道を歩いていたら、駐車場に意味もなく止まっている車を何台か見かけました。遠目から見ると、それぞれの運転席に男性が一人。ゴロゴロしたり、スマホをいじったり……。
「なんで帰らないんだろう」と首をかしげましたが、コロナによって、家庭内が居心地悪くなり、無理やり帰宅時間を遅らせていたのかもしれません。
・コロナでお互い在宅時間が増えた
・夫が毎日早く帰ってくる
・平日も週末も夫婦一緒で、今までとの変化を感じる
生活リズムが変わって、小さなイライラがつのるという声はコロナ以降よく聞くようになりました。どちらかが悪いわけではなく、むしろ気遣おうとするケースさえあるのに、一体なぜ夫婦間で問題が起きるのでしょう。
今回は夫婦カウンセリングをおこなう「Life Design Labo」の安東秀海さん・美紀子さん夫婦に、コロナによる夫婦間のイライラの謎、そして解決の糸口を教えてもらいました。
「コロナ禍での夫婦のイライラは、実は女性側が抱いていることがとても多いです。私たちが接するケースでも、男性は案外リモートワークでマイペースに仕事をしていたりします。
また、『コロナで在宅時間が増えた』とひとくくりにしがちですが、実は5つのパターンに分類でき、その中で問題が起きやすい傾向があります」(秀海さん)
【夫婦の働き方の変化5パターン】
1 元々共働きで、2人とも在宅勤務に変化
2 元々共働きで、2人とも変わらず出勤している
3 元々共働きで、妻が出勤&夫在宅
4 元々共働きで、妻が在宅&夫が出勤
5 妻が専業主婦で、夫が在宅勤務に変化
「このうち、イライラが募りやすいのは『1 元々共働きで、2人とも在宅勤務に変化』『3 元々共働きで、妻が出勤&夫在宅』『5 妻が専業主婦で、夫が在宅勤務に変化』の3つです。その理由は、普段あまり家にいない夫が家にいることで、妻が作った“聖域”を、彼らが無自覚に侵しているからです」(秀海さん)