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「なんでもレンチン」は本当に便利なのか?電子レンジの長所と短所

「時短=レンチン」なのか? 615-1 テレビの料理番組やネット上のレシピで主流になりつつある調理方法があります。それは、「電子レンジ」による加熱調理。総務省が2014年に行った調査によれば、2人以上の世代で97.8%、単身世帯の95.7%が所有しており、この数値は炊飯器やエアコンを超える所有率。  つまり、持っていない人はほとんどいないと言っても過言ではありません。実際、私がいただく料理関連の仕事でも、「電子レンジ調理を基本にしてください」と要望されることは少なくありません。人類は電子レンジがないと、生きていけないのでしょうか? 最初に言っておきたいのは、私はレンジ反対派ではまったくありませんし、存在を否定するわけではないということ。なぜなら、私自身も電子レンジを愛用し、レンジ調理のメリットも確実にあると実感しているからです。  そこで今回のテーマは、「電子レンジとの正しい付き合い方」について。スーパーなどで目立った“レンジ調理専用商品”をご紹介しながら、レンジだけに依存しない方法を考えてみたいと思います。

私がスーパーで驚愕した商品とは?

615-3 先日スーパーに行ったときに、思わず足を止めてしまったコーナーがあります。それは、「漬け魚・干物コーナー」。塩鮭や定番の干物類をはじめ、魚介の麹漬けや西京漬けがズラリと並んでいたのですが、その多くのパッケージに書かれていたのが「レンジで簡単調理」という文字。これをみた瞬間、正直驚きを隠せませんでした。  私は、自分が過度な批判体質ではないと思っていましたが、さすがにこれはショックだったのです。魚のみりん干しをレンジでチンだなんて、果たしておいしいのでしょうか? 実際に購入して試してみることに。
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数か所穴を開けて、トレーごと600ワットで3分40秒レンチンしてみた

 仕上がりとしては醤油とみりんが奏でるおいしい香りが部屋に漂うものの、焼き魚本来のパリパリ感やこんがり感などはまったくありません。食べてみると、問題なく加熱されていて食べることはできますが、正直、焼いたときの仕上がりとはまったくの別物でした。  私はこのような商品が闇雲に悪いとは思いません。さまざまな理由でコンロなどが使えないできない方もいるでしょうし、どうにかして手軽に魚を食べたいという願望も理解できます。  私が心配なのは、レンチン魚しか食べたことのない人が増えてしまうのではないかということ。面倒だから、忙しいからという理由だけで、魚を調理する選択肢がレンジのみになってしまうことは、やっぱり残念だなと思うのです。なぜなら、これが最高のおいしさではないだろうから……。本来の焼き魚のおいしさを知った上で、レンジの選択肢を持つのであれば大賛成なのです。

レンチン揚げ物のポジティブな活用術

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極上の揚げ物を電子レンジで味わえるらしい

 言うまでもなく、電子レンジの最大の強みは、手軽に調理ができること。今や大半の冷凍食品がレンジ専用を想定して製造され、コロッケやとんかつなどの揚げ物メニューは、ラップをかけずにチンするように記載されています。
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冷凍食品の揚げ物はラップをかけずにチン

 実際試してみると、衣はサクサクにはなりません。みりん干し同様、レンチン揚げ物しか知らない人が増えないことを祈るばかりですが、ポジティブな活用術もあると思っています。例えば、朝の忙しい時間に、ヒレカツをチンしてソースを染み込ませ、パンにはさむようなメニュー。
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ヒレカツサンドが超簡単に作れてしまう

 これなら衣サクサクでなくてもよいでしょうし、朝ごはんや弁当のバリエーションを広げてくれる頼もしい存在になるでしょう
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現代人は本当に忙しくて料理ができないのか?
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