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ケイト・ウィンスレットが女性と恋する孤独なキャラを熱演「私とは逆の性格ね」

 アカデミー賞の常連俳優として知られるイギリスきっての演技派、ケイト・ウィンスレット。彼女の出演作はどれも心打つ良作ばかりで、ハズレがない。そんな彼女が挑んだ新作は、『アンモナイトの目覚め』。

オスカー常連の実力派が時代を超えて共鳴する女性同士の愛と絆を表現

アンモナイトの目覚め

写真/INSTARimages/アフロ

 この不思議なタイトルは、彼女が演じる古生物学者メアリー・アニングの研究対象である化石からきている。 「メアリーを知ったのは若い頃。イギリスに暮らしていれば、彼女が何をした人か皆知っている。だけど、彼女の本当の功績や彼女自身のことはほとんど知られていなかった。彼女のことは、男性科学者の成功の陰に隠れてしまっていたのね。だからこそ、この物語は今こそ作られるべきだったし、そこに彼女のラブストーリーを加えることで、人間的な部分を描き出すことにも成功していると思う」  イギリス南西部のライム・レジス。亡父を継いで化石発掘のスペシャリストになったメアリーは、老いた母と2人でさびれたみやげ用の化石販売店を営んでいた。彼女が発掘・発見したものは大英博物館にも展示されるほどだったが、女性というだけで忘れ去られていたという。そんな彼女は心を閉ざし、つましい生活をしていた。そこに現れるのが、裕福な化石収集家夫妻。やがて、その妻シャーロットとメアリーの間に愛が芽生えていくのだ。

「メアリーとは似ても似つかないキャラだから、理解するのが大変だった」

「あくまでフィクションのロマンスだけど、監督がしたためた脚本の筆致は美しかったし、シアーシャ・ローナンがシャーロットを演じるんだったら、この物語は成立すると思った。女性同士が愛し合うことは、昔からあったこと。それは19世紀の女性たちの間で交わされた書簡をリサーチしてみてはっきりわかったのよ。女性同士が密接な友情や絆を持っていて、時には生涯をともにする関係を持つこともあった。それって、男性主体の抑圧の強い時代だからってわけではなく、今にも通じることでしょ。メアリーはシャーロットにいろいろと教え、シャーロットもメアリーから学んだことにインスパイアされるのが素敵よね。だから、私は2人が恋に落ちることも自然に受け止められたし、女性同士の親密な関係を心から祝福したかったの」  それまで閉塞的な生活を送っていたメアリーは、シャーロットと愛し合うことで自分を愛し、解き放っていく。一方でケイトは、「私はメアリーとは似ても似つかないキャラだから、それを理解するのが大変だった」とも語る。 「私はオープンな性格で、活動的で、いつも子育てに時間を追われているけど、メアリーは常に沈黙し、淡々とした生活。静かな瞬間がない私とは真逆よね。だから、撮影前の平日に、ライム・レジスの浜辺にあるボロ屋で一人暮らしをしてみたの。やってみたら、彼女がずっと笑顔になれない理由はわかったけど、家族と離れて静かに暮らすことが全然好きじゃないこともわかった(笑)。でも、家族の元に戻った瞬間、途端にカオスな生活に戻るのはキツくてね。そのギャップから、メアリーが進んでしていた孤独な生活っていうものの良さを学んだのよ」
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『タイタニック』以来のJ・キャメロンとタッグ
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