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騙されてAV出演…泣き寝入りが多い性犯罪、なぜ罰せられないのか

 都内に事務所を構える特定非営利活動法人、「人身取引被害者サポートセンター ライトハウス」。ここは、2004年に設立されて以来、「被害者支援」「啓発」「政策提言」の3つの活動を通じて人身取引の問題に取り組んでいます。
人身取引される日本の若者。加害者が罰せられることは少ない日本の現実

写真はイメージです。

「被害者支援」とは相談窓口運営と直接・緊急支援を行い、「啓発」と「政策提言」は社会の意識や法律・制度を変える運動を行うこと。団体名称の「ライトハウス」は英語で灯台の意味。人身取引という問題に光を照らし、「人身取引を見逃さない」「人身取引の被害者を見捨てない」という理念のもとに、「遠くだけでなく、足元にも光をあて、暗闇のなかで孤独に沈む人々の灯りとなる」という思いが込められているそう。  今回、「ライトハウス」の女性スタッフ3名(池田さん、中村さん、平岡さん:仮名)に話を聞くことができました。スタッフのプライベートを守るために写真も顔を写さずに、名前も仮名にさせていただきました。

現代の奴隷、人身取引とは?

――人身取引とはどういう犯罪をさすのでしょうか?
現代の奴隷、人身取引とは?

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池田さん『現代の奴隷取引』とも呼ばれる人身取引は、性的搾取や労働搾取を目的として、暴力や脅し、騙しなどの手段を使って人権を侵害する行為です。外国人の技能実習制度による強制労働が近年注目を集めていますが、ライトハウスに来る相談には、児童ポルノや性的画像、児童買春や援助交際・パパ活、AV出演強要、性風俗への強要などの被害があります」 ――そのなかでも、20代、30代の女性から来る相談はどんなものが多いですか? 平岡さん「援助交際やパパ活にまつわる被害、そして、元恋人などに性行為の動画をSNSにあげられる・あげると脅される等の性的画像被害、などがあります。その他には、性暴力や過去に受けた性虐待などの相談も来ます」

20歳女性からの相談事例 「リベンジポルノ被害」

20歳女性からの相談事例 「リベンジポルノ被害」

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 オンラインゲームで男性と知り合い仲良くなった女性は、LINEで「裸の写真を送って」と言われた。何度も断ったが、あまりにもしつこいので胸の写真を送ってしまった。すると別の日に「下の写真も送って」と言われて断ると、男性は人が変わったように「晒してやる」などと脅してきた。無視していたが、「拡散できるよ」などという脅しの言葉が繰り返し送られてきて、不安でたまらなくなりライトハウスに相談した。 【支援とその後】  女性の恐怖と不安を受け止めながら警察署への相談を提案。当初、女性は警察への相談をためらっていたが、ライトハウスと話を続けるうちに相談したいという気持ちになった。男性から送られてきた脅しはスクリーンショットをとり保存してもらった。ライトハウスから警察署に連絡を入れておき、生活安全課に相談に行ってもらったところ、警察から男性に警告してくれることになった。警察が調べると男性には前科があった。女性はまだ少し不安はあるが、警察に相談してよかったと話していた。
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「AV出演強要被害」の相談事例
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