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寺島しのぶ「女優は不思議な職業。映画は公共を使った思い出アルバム」

 「もしも、永遠に生きられるとしたら?」  常に素晴らしい演技で魅了する女優・寺島しのぶさんが、「永遠の命」が叶った未来を描く映画『Arc アーク』に出演。
寺島しのぶ、女優は「不思議な職業」。映画は公共を使った思い出アルバム

寺島しのぶさん

【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます  芳根京子さん演じる主人公のリナが出会い、人生の師とする女性エマを演じています。そんな寺島さんに「永遠の命」について、また、作品として未来に残り続ける女優という仕事に関して聞きました。

オファーを受けたとき、すべてが分からなかった

――難しいテーマを含んだ作品ですが、オファーを受けたときは?
オファーを受けたとき、すべてが分からなかった

『Arc アーク』より

寺島しのぶさん(以下、寺島)すべてが分かりませんでした。でも分からないままでもいいのかなと思って。事前に石川慶監督にお会いしたのですが、頭にあることをば~っと話してくださって。『これ、私分からなくていいやつだな』と(笑)。監督の頭の中にしっかりしたものがあるのなら、それでいいんじゃないか。私はそこでどう生きるのか、逐一相談してやっていけばいいのだろうと思いました」 ――エマ役、すごくぴったりでかっこよかったです。登場人物のなかで、気持ちとして寄り添いやすいキャラクターでもありました。 寺島「ありがとうございます。彼女には愛している人がいて、その人と寄り添うことが最も重要なこと。エマはある決断をしますが、彼女は彼女で生き方を全うできたと思うし、浄化されたんじゃないかと思います」

100歳までは生きたくない

――物語では世の流れが「永遠の命」を選択するものになっていきます。寺島さん自身は「永遠の命」についてどう感じますか?
100歳までは生きたくない

『Arc アーク』より

寺島「今現実でも人生100年時代とか言いますよね。でも100年も生きたいかな?と自分では思ってしまいます。少し前まで侍だったら50歳で人生を終えていた国ですよ。それがどんどん長寿になって90歳でも長いのに、これからどうなっていくのか。食べ物とか生活スタイルとか、強力なサプリとか、医療の発達とか。まあ長生きしますよね。でも楽しく長生きできる分にはいいかもしれないけれど、生き地獄的なところで長く生きるのはイヤですし、そもそも100歳までは生きたくないです」 ――そうですね。でも子どもがいる人は、寺島さんもそうですが、長く生きたいと思ったりしませんか? 寺島「子どもだって親が長生きしすぎるのもイヤじゃないですか? いなくなって分かるものもあるし、もちろん適度に長生きはしてあげたいと思うけど、それ以上のものというのは余計なんじゃないかと思います。個人的には。だから子どもが大人になるまでとか、ある程度、ここまでというのを決めておいて、あとは自己選択できるシステムがあるといいかな。でも、そうした終わりの選択というのも、そう遠くない未来にできるようになる気もしますよね」

消えてこそ死んだことになると思う

――エマは、“プラスティネーション”という遺体を生前の姿のまま保存する施術の第一人者です。“プラスティネーション”はどう思いますか?
消えてこそ死んだことになると思う

『Arc アーク』より

寺島「私は残しておきたくないな。やっぱりちゃんとお骨にしてあげて、いったん終わりにしてあげるほうがいいんじゃないかなと思います。自分が残されるのもイヤだし。消えてこそ死んだことになるわけだからと、私は思います。  でも本編の中でもいろんな人にインタビューをする場面が出てきますが、さまざまな考えの人がいるのだろうとも思います。プラスティネーションって、もう実際にあるらしくて、知り合いの美容クリニックの先生に『今こういう役をやってるんです』とお話したら、『これからそれ、流行ってくるよ』と言ってました」
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極限状態から生まれた思い出深い作品とは
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