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いつもイライラ!なぜか口ゲンカばかりの夫婦を精神科医が分析

夫婦関係の取材をするたび、妻のことをグチる男性に出会う。妻からすると「お互いさまだ!」と思うだろうけれど、夫側の言い分を聞いてみよう。

「生きてるだけでしんどい」という奥さんは多い



「我が妻こそ下げ妻(いわゆる”さげまん”)」と名乗りを上げた夫2人が、精神科医・春日武彦先生に悩みを打ち明けた。胸の内を話すうち、意外にも妻に対して愛情が芽生える結果に!?

⇒【前編】 夫たちよ、“妻のグチを言うオレ”が嬉しいんでしょ? 
http://joshi-spa.jp/109381


いつもイライラ!口ゲンカが絶えない夫婦を精神科医が分析春日:じゃあ次は小野さんだね。

小野:出会った頃は心身共に合い、「僕の半分を見つけた!」くらいに運命を感じたのに、子供を産んだら変わってしまって。

春日:何が不満?

小野:些細なことですけど、例えば外食するときに「どこに行く?」って聞いてくるから、僕が提案すると、100%、「気分じゃない」と否定する。じゃあ、最初から聞くなよ! ってイラッとします。こんなことが一日に何十回も、365日、毎日毎日ず―――っとあって……。

春日:それは確かに嫌だねぇ。

小野:面倒になって僕が仕事部屋にこもれば「話し合おうよ、卑怯よ」と来る。理屈で返したら「もういい! 私のことわかってくれない!」と寝室にこもる。「数分前には卑怯だって言ってたくせに逃げるなよ!」と怒ったら大号泣で……。

春日:泣くのはこっちが悪いみたいになるし、コミュニケーションが成立しなくなる。ズルいよね。

小野:専業主婦なんですけど、子育てや家事でフルマラソン走ったくらいに疲れ切っていて、しょっちゅう昼寝してるし部屋もカオス状態。で、気づかって夕飯に外食を提案すると、「あなたが決めて」のループに……。

春日:普通は出産を経てどっしりするのに、逆に不安感が高まったのかもね。奥さんは小野さんが終始イラついてるのはわかってる?

小野:ときどき「なんでイライラしてるの?」って聞いてきます。

春日:自覚ないんだね~。奥さんは生きているだけでも精いっぱいなのかもね。私の外来でも、「生きてるだけでしんどい」という奥さんは多いよ。夕方になるとますます不安になり、イラついて旦那に怒鳴っちゃうとか言って。本人としてはそうせざるを得ないみたい。

小野:僕、自営業なんですけど、たまに土日休むと、「仕事ないの? 大丈夫?」としつこく聞いてくる。専業主婦だから不安なのかもしれないけど、イライラします。

春日:所属が何もないのは不便だし、不安なんだよね。自立してないから不安感も高まってくるし、被害者意識も強くなる。ならパートでも行けと思うかもしれないけど、全然知らない人間関係に今さら飛び込むのは相当キツいみたい。

小野:そうかあ……。単なる怠け癖ではないんですか……。

春日:奥さんは、反論することでしか自己主張ができず、そして夫しか甘えられる相手がいないんだね。よくあるパターンですよ。

結果的にはムカつくようなことをしてきてもさ、それは向こうの弱さからきているの。結局はすがっているんだよね。夫のほうが余裕を持って見てあげて、「これでも彼女は大変なんだ」と思えば、夫婦間は安定してきますよ。

小野:あぁ、妻の横暴さが弱さの表れだと理解したら、少し許せるような気がしてきました。

●小野さんから見た、妻の下げぶり

 専業主婦(36歳)。とにかく「反論」する。外食、テレビ番組でも「あなたが決めて」と言うわりに、提案したら「いや/でも」と100%否定する。理屈で説明しても決して非を認めず、「私だってコレだけ頑張ってる!」と必ず反論。家事や子育てで毎日疲れ果てていて、引きこもり気味。吉田さんが帰宅すると死んだように床に転がっているので家の雰囲気も暗い。愚痴と喧嘩の無限ループで吉田さんは毎日イライラして仕事にならず……。

【夫婦へのアドバイス】
夫婦間のすれ違いは「そんなものだ」と思うしかない。“ウチのケースだけが特別”ではなく、山ほどあるパターンの一つだと心得よう。

【春日武彦氏】
精神科医。小説家としても活躍。著書に、『自己愛な人たち』(講談社現代新書)『緘黙: 五百頭病院特命ファイル 』(新潮文庫)など多数

<PHOTO/Zigf >

― 夫がボヤく[下げ妻]の特徴【12】 ―




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