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『ドクターX』はコロナ禍の今こそ観て!全6シリーズ5回転した女性が熱弁

 全シリーズで高視聴率を記録し、多くのファンに愛されてきた『ドクターX ~外科医・大門未知子~』。待望のシリーズが、10月14日からいよいよ始まります(テレビ朝日系、毎週木曜夜9時~)。今年10年目を迎えた国民的人気ドラマである本作は、今回で第7シリーズ目に突入。
『ドクター X ~外科医・大門未知子』

(画像:テレビ朝日 木曜ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』公式サイトより)

「私、失敗しないので」「いたしません」の決め台詞でおなじみ、群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルを武器に突き進むフリーランスの外科医・大門未知子(米倉涼子)を主人公に描く医療ドラマ。  熱烈なファンを持つ本作ですが、一方で「シリーズが長すぎて今さら見る気には……」「再放送で少し観たけどよくわからなかった」なんていう人も少なからずいるのでは? そんな人にこそ、ぜひぜひ伝えたい! このコロナ禍で、不条理とストレスにまみれた今だからこそ観て欲しいドラマとして、『ドクターX』の各シリーズを5回転以上観た筆者が、僭越(せんえつ)ながらご紹介します。

社会の理不尽さや不公平感を、爽快に一刀両断!

 舞台となる「東帝大学病院」は、有名国立大学病院で本院があり各地方に分院があるマンモス病院という設定で、大門未知子が嫌う「群れ・権威・束縛」の象徴。そこには利権争い、出世レース、ありとあらゆる欲が渦巻いており、多くの人が社会に出て感じたことがあるであろう、本来の理想とはかけ離れた“理不尽さや不条理さ”が表現されています。  大門未知子を雇う病院(本院だったり分院だったり)や組織が直面している問題には、シリーズ毎にその時々の世相が反映されています。徹底した取材から脚本を執筆することで有名な脚本家・中園ミホ(『やまとなでしこ』『ハケンの品格』でも有名ですね)の作品らしく、思わず「こういう理不尽、あるある」「こんな上司いる」とうなずくことも多々。  そんな医療現場に颯爽(さっそう)と現れた大門未知子が、無理だといわれる高難度の手術を「私、失敗しないので」と次々と成功させるお仕事ドラマ……に、留まらないのが『ドクターX』の更なる魅力! 難易度の高い仕事(オペ)を通して、社会・病院の理不尽さや不公平感を一刀両断してくれる痛快さが、多くのファンに愛される所以(ゆえん)でしょう。
 このコロナ禍でモヤモヤイライラする時期に、改めて『ドクターX』の過去シリーズを観返したファンも多いようです。現に筆者も、すでに何度も鑑賞済みだった全6シリーズを新たに2~3回転(※ながら見も含めて)しました! それは、勧善懲悪の安心感と爽快感に元気をもらえるから。2020年の不安な世の中で『半沢直樹』(TBS系)がヒットしたのも同じ理由だと思われます。  10月14日から始まる待望の第7シリーズは、世界中で感染症が猛威を振るう100年に1度のパンデミックによって医療崩壊が起こっている「まさにコロナ禍じゃん!」という設定。いま、私たちが日々感じているモヤモヤを思いっきり吹き飛ばしてくれるはず!

「私、失敗しないので」の決め台詞に隠された背景

 大門未知子は「特技:手術、趣味:手術」。医師免許がなくてもできる仕事(例えば、論文のお手伝い、愛人の隠蔽工作、飲み会のお付き合い)は「一切いたしません」と言い切り、難しい手術でも「私、失敗しないので」と決め台詞を言い放つ。これだけ聞くと、大門未知子をプライドが高くてめっちゃ腕のいい医者なんだろうなと思ってしまうのですが……実はそれだけではありません。 「私、失敗しないので」の決め台詞は、「失敗された患者に次はない」からこそ、患者自身(肩書やお金ではなく)と正面から向き合い、あらゆる事態を想定した入念な準備と、技術と知識のアップデートをし続けるプロ意識からきています。患者のために自らの退路を断つ、超絶かっこいい一言なのです。  大門未知子の医師としてのプライドに触れ、思わず涙してしまうシーンがあります。それは、第5シーズンの最終話。自分自身が難病(ステージ3の後腹膜肉腫)を患い苦しみながら、敵対していた内神田景信(草刈正雄)の手術中に語った台詞。
米倉涼子

「ドクター X ~外科医・大門未知子~5 DVD-BOX」ポニーキャニオン

「外科医の手術力は、最初のトレーニングで決まる。どれほどの熱意をもって、手術を学ぶか、どれほどの上手い外科医の手術を見るか。川の水が流れるように、基本手技を反復し、美しい最終術野を作る。それが理想の手術。そして、一番大切なことはどんなに厳しいオペでも、決して患者を見捨てないこと」  絶対に患者を見殺しにしない大門未知子の姿は、今の私たちが抱えがちな絶望や不安からも、救ってくれるかのようです。  大門未知子に惹かれるのは、外科医としての姿勢だけに留まりません。すかっとする歯に衣着せぬ発言に、モデルのような美しいプロポーション、マスクをしていても表情がわかる強烈な目力、仲間内に見せるチャーミングな笑顔も見どころのひとつです。2020年3月に所属事務所から独立し、より強い輝きを放っている米倉涼子が、10年間かけて築き上げた大門未知子という愛すべきキャラクターに今回も惚れ惚れしてしまうでしょう。
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悪役すら愛おしい! 名優たちの人間味ある演技
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