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メンタリストDaiGoにも贈りたい本、町山智浩『それでも映画は「格差」を描く』

10月7日、メンタリストDaiGoが2ケ月ぶりにYoutubeを再開しました。ご存知の通り、8月7日投稿の動画で「ホームレスの命はどうでもいい」「邪魔だ」「生活保護の人のために税金納めてるんじゃない」などと発言して大炎上。8月13日に謝罪し、しばらく休止していたのでした。 このDaiGo発言に対して、Youtubeのコメント欄には「みんなのホンネだ」「叩くやつは偽善者」という声も少なくありませんでした。そう思ってる人からすれば、やみくもに「差別だ、反省しろ」と言われても、「なんで?」で終わりでしょう。

1作ずつ観て、1章ずつ読んでみてほしい

そんなDaiGoさんと信奉者に、わたくし女子SPA!編集部マスダが、お勧めしたい本があります。米国在住の映画評論家・町山智浩さんの新刊『それでも映画は「格差」を描く』(集英社インターナショナル新書)です。目次に出ている映画を順々に観て、そのあとで1章ずつ読んでみて頂きたい。 反省するためじゃありません、どれも素晴らしい映画、面白い映画だからです! それでも映画は格差を描くこの本で取り上げているのは、『ジョーカー』『ノマドランド』『パラサイト 半地下の家族』『万引き家族』など映画賞を席巻したヒット作や、アニメ『天気の子』、ダルデンヌ兄弟の『ロゼッタ』、ケン・ローチ監督の3作品など、計13作(冒頭80Pが無料公開中)。 さらに各監督の過去作品や、影響を受けた映画も解説してくれるので、観たい・観直したい映画が50作品ぐらい出てきてしまう。 DaiGoさんは謝罪時に、困窮者支援のNPOに学びに行きたいと言ってましたが、映画の中にも、社会で踏みつけにされている人たちの人生があります。

自分たちそっくりの家族が殺しに来る

といっても、いわゆる“社会派”映画ばかりじゃないんです。DaiGoさんはジョーダン・ピール監督のホラー映画『ゲット・アウト』(2017)が面白かったと話していたので、まず、同書で取り上げている『アス』(2019)はいかがでしょう。
アス

『アス』DVD

『アス』はジョーダン・ピール監督・脚本のホラー第二弾。裕福な黒人のウィルソン一家が、ある晩、不気味な4人に襲われます。彼らは、ウィルソン一家そっくりなのです。「あれは…僕たちだよ(It’s us!)」。 同じ顔をした家族同士が、血みどろの殺し合いを繰り広げ、決着がついたと思ったら最後に恐ろしい事実が判明するのです――。 筆者はこれを観た時、すごく面白いけど、わからないところが多々ありました。そこで、町山さんが1作品ずつ60分前後も解説するトーク番組「映画その他ムダ話」の『アス』変を買って聴き、「そうか」と膝を打ったのでした。
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なぜ私はホームレスではないのか?
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