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不倫をくり返す32歳・独身女性の胸中「私、おかしいんでしょうか?」

不倫を繰り返す独身女性というのが存在する。その場合、ファザコンだったり家庭で満たされていなかったりと、養育歴の歪(ゆが)みが語られることが多いが、必ずしもそうとは限らない。

最初の恋愛が不倫だった

女性

画像はイメージです(以下同)

「私はごく普通の家庭で、ごく普通に愛されて育ったと思います。両親と弟の4人家族。近所の母方の祖父母もいて……。両親はそこそこ仲がよかったし、私もいつか両親と同じように家庭を築きたいなと思っていました」 サヨコさん(32歳)は、年齢の割に幼く見える顔を傾けて笑った。そんな“ごく普通”の彼女が大学生のとき、アルバイト先の上司と関係を持ってしまった。 「私が20歳、彼は35歳でした。彼、かっこよかったんですよ。飲食チェーンの店長でしたけど、いつもアルバイトやパートに優しくて、何かあれば自分が責任をとると言っちゃうタイプ。本部の幹部候補らしいと噂されていました」 あるとき、サヨコさんがちょっとしたミスから客にからまれた。ちょうど店が混んでいたので水のお代わりが遅れた、ただそれだけのことだった。水をもってその客のところへ行き、平謝りした。他の客にも水を提供、そのあと厨房に戻ろうとしたら文句を言っていた客から足をひっかけられ、激しく転倒してしまったのだ。 「そのとき一部始終を見ていた店長が飛び出してきて、いくらなんでもそれはないとそのお客さんにピシャリと言ってくれたんです。警察を呼ぶと言うと、そのお客さんは逃げ出しました。 私は足首を捻挫(ねんざ)、店長はもっと早く助けに行くべきだったと家にまで来て両親にも謝罪してくれました。私ももう成人していたので親への謝罪はいらないと言ったんですが、そうはいかない、と」

酔ったふりをして、ホテルの前でしゃがみこんだ

もめごとは店長の采配(さいはい)によって、最終的に示談で片がついた。サヨコさんは店長への謝意から、怪我(けが)が治るとまたバイトに行くようになった。 「本当は店長に会いたかった。お礼にと店長を食事に誘いました。店長は『当たり前のことをしただけ。アルバイトさんを守れなかったのは自分の責任』と言い張っていたので、お仕立て券つきのシャツ生地を手渡しました。すると店長はそのお礼にと逆に食事に誘ってくれたんです」 店のスタッフとふたりで会うのは避けているが、今回だけは特別ということでと言い訳をした店長を、サヨコさんは「かわいいと思った。男の人ってかわいい。そう思ったのは生まれて初めてでしたね」と言う。 サービス業の女性。カフェの店員以来、サヨコさんから誘って食事をする機会が増えた。店長のことを考え、彼女は別のアルバイトを始めた。 「これならスタッフじゃないから堂々と会えますねと言ったら、店長は苦笑していました。その顔を見たら、もっとこの人と親しくなりたい、すべてがほしいという思いが強くなって。食事の帰りに酔ったふりをしてホテルの前でしゃがみこんだんです。これならどうしようもないでしょ。 店長は私を寝かせると帰ろうとしたけど、泣きながら帰らないでと訴えた。情に働きかけたらこの人は見捨てない人だと思っていた」 ちょうどそのころ、店長の妻がふたり目の子を妊娠中だということも、サヨコさんは共通の知り合いである元バイト仲間から聞いていた。 「ずるいのはわかっていますけど、その時期ならチャンスがあるかなと思って。人のものだから欲しいというわけじゃなくて、とにかく彼とひとつになりたい思いでいっぱいだった」
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彼の妻にバレたが…
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