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浮気した夫が「かまってほしかったの!」と開き直り。20年耐えた妻の“反撃”は|ドラマ『シジュウカラ』

 山口紗弥加の演じる漫画家の妻と、宮崎吐夢の演じるモラハラ夫の関係にも注目が集まるドラマ『シジュウカラ』(テレビ東京系)。坂井恵理の原作漫画とともに話題の作品を、夫婦関係・不倫について著書多数の亀山早苗さんが読み解きます(以下、亀山さんの寄稿)。 【前回記事】⇒稼ぎ頭だったモラハラ夫が、病気で倒れて専業主夫に。夫を号泣させた“妻の一言”|ドラマ『シジュウカラ』

自分の浮気を妻のせいにして開き直る夫

 ドラマ『シジュウカラ』8回目は、思わずヒロイン忍(山口紗弥加)を応援したくなった回だった。  自身の誕生日に仕事場に来てくれた、高校時代の漫画研究会の仲間で、新たな担当編集者でもある岡野(池内博之)と関係をもった忍。自分に関心をもってくれる人とのセックスは、彼女をよみがえらせた。だが、彼女の心にひっそりと、だが根深く住んでいるのは18歳年下の千秋(板垣李光人)であることは明白だ。  それでも岡野を通して千秋を感じている忍には、大きな勇気がわいてきた。  遅く帰ったある日、夫・洋平(宮崎吐夢)の見ているテレビを消して「話があるんだけど」と忍は言う。それを遮って、洋平は忍のインタビュー記事を見せつける。そこには「純愛不倫の女王」として不倫をどう思うかが書かれていた。 洋平は「忍ちゃんさあ、また、浮気してるでしょ」とせせら笑うように言う。「あのガキの次は編集者……」との言葉に何も言い返せない忍。 「自分はやりたい放題やって、たった1回の人の浮気を根に持って」とたたみかける洋平。その浮気だって忍のせいだったと言いつのる。  あー、言っちまった。自分の浮気を妻のせいにする夫、これは浮気男の風上にも置けない論法だ。自分のしたことは自分で責任をとるのが大人ってもんだ。妻のせいにするなんて言語道断。  悪妻をもつ夫が愛妻家であるケースもあるし、美しい良妻をもつ夫が女にだらしなかったりもする。つまりはどういう状況でも浮気をする人はするし、しない人はしない。したのは自分の自由だが、それを人のせいにしてはいかんのだ。 【関連記事】⇒「男の浮気と女の浮気は違うんだよ!」と怒鳴ったモラハラ夫の、実は不安な胸中|ドラマ『シジュウカラ』

「オレはもっと優しくかまってほしかったの!」

 洋平はさらに「男の本音」を炸裂させる。 「オレはもっと優しくかまってほしかったの!」 「オレは嫌なヤツに頭下げて、体壊すまで必死に働いたよ。おまえなんかその間、家で漫画家ごっこしてただけだろ」  これが本音なのだろう。男は外で大変なんだから、家で優しくしてほしい、かまってほしい。女の仕事なんか、まして家で漫画描いていることなぞ、オレの仕事に比べれば遊びみたいなものだ、と。これ、漫画家だから言っているわけではないと思う。妻が会社員であれば、「オレより楽な仕事だろ、どうせ」と言葉が変わるだけ。  忍は思う。  今思えば、たくさんの言葉を飲み込んできた、と。夫の無自覚な「妻を貶(おとし)める発言」を冗談と受け止めるふりをして軽く流してきたのは自分自身。だが夫の言葉はボディブローのように忍にダメージを与えてきたのだ。反論しなければと思いながらできなかった。 【関連記事】⇒小さなトゲで妻を傷つける「今どきのモラハラ夫」。ベッドで妻から“意外な復讐”|ドラマ『シジュウカラ』
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妻をバカにすることで、自分を保ってきた夫
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