「10歳下の彼は、300万円振り込んだら消えました」人妻なのに“結婚詐欺”に遭った42歳女性
ケイコさん(仮名)は現在42歳でバツイチ。7歳の男の子がいるシングルマザーである。離婚して実家の富山の両親のもとに戻ったのは3年前のこと。夫から別れを切り出されたわけではない。自分でチョイスした果てに今がある……。
「私、離婚した主人にそれほど不満があったわけじゃないんです。たまたまインスタで知り合った彼にのめりこんでしまって……」
ケイコさんは、もともと不動産会社に勤めていた。そこの上司で3歳年上の修二さんと結婚したのは、32歳のときのことだった。温厚で頼もしくて仕事のできる修二さんには、まるでお兄さんのようなほんわかした愛情を持っていて、ケイコさんいわく“友達婚”だったそう。
「もう当時はすでに社内恋愛なんてしにくいご時世でした。だけど、もともと同じ部署で働いていたから、たまには部署の飲み会とかあったんです。住まいが近くて同じ沿線だったので、飲み会のあとに一緒に電車で帰宅することになって……LINE交換をして交際がはじまりました」
修二さんの趣味は釣り。それまではインドアでゲーム好きだったケイコさんだったが、修二さんに連れられて千葉のほうに釣りにでかけるなど、アウトドアの楽しさを教えてもらった。デートといっても、いつも彼の釣り仲間と一緒。どこか友達のような交際だったが、同性の友達の多い親分肌の修二さんを心から信頼し、なんの疑問もないままプロポーズを受け入れた。
「会社でも祝福してくれました。でもやっぱり同じ部署で働き続けるのは気が引けたのと、家庭に専念したかったので、結婚と同時に退職したんです」
穏やかで笑顔のたえない毎日。長男にも恵まれて、なんの不満もないはずだった。でも……いつしか日々の暮らしに退屈さを感じるようになっていった。
「子供が4歳を過ぎた頃かな。子育てと家事で忙しいはずなのに、気持ちは、家から離れたがっていました。夫は家事も育児も手伝ってくれたし、経済的に余裕もあった。なんの不満もないはず。でも、こんな平凡な暮らしがずっと続くのは嫌だという、どこかイライラした気持ちがありました。敗北感がありました。
もともと好きなゲームをやっていても、毎日が退屈でした。出産後は夫と性的な関係がなくなっていましたが、そういうことだけではなくて、生活のすべてに欲求不満だったのだと思います」

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3歳年上の夫とは、どこか友達のような交際だった
