泥沼離婚の俳優カップル、裁判でトンデモ証言連発「虐待し合っていた」
大ヒットシリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』などで知られる米人気俳優ジョニー・デップが、元妻のアンバー・ハードを名誉毀損で訴えている裁判が、今月11日(現地時間)に開始。今週には、ジョニー自身も裁判所に出廷し、証言を行った。この裁判は、アンバーがDV被害を新聞記事に告発したことをめぐり起こされたもので、証言台にたった関係者たちからは、衝撃の事実が次々に明かされている。
アンバーは2018年12月、米紙「ワシントン・ポスト紙」のなかで、「自分はDVの被害者」と告白。名前こそ出していないものの、ジョニーからのDVを示唆したとして、ジョニー側が損害賠償5000万ドル(約63億円)を求め訴えを起こした。一方アンバー側は、記事の中でジョニーを名指しにはしていないとして、1億ドル(約125億円)の損害賠償を求め反訴している。
新型コロナウィルス感染拡大の影響で延期されていた裁判が今月ついに開始され、2週目となった今週には、ジョニーもバージニア州フェアファックス郡裁判所に出廷した。
19日、証言台に立ったジョニーは、アンバーの告発は「悪質で憂慮すべき」もので、「いかなる種類の真実にも基づいていない」と発言。2人の結婚生活において、言い争いがあったことは認めたものの、「アンバー氏をあのように殴ったことは一度もありません。人生を通して女性を殴ったことは一度もありません」と主張した。
さらにジョニーは、自身の薬物問題についても証言。『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の撮影で負傷して飲み始めた鎮痛剤の依存症になっていたことや、11歳の時から母親の「神経薬」を飲用していたこと、長年様々な薬物を試してきたことを認めた。ただ、これまで何度も禁酒期間をもうけていたほか、処方薬からの解毒にも努めてきたとも主張した。
ジョニーが薬物を乱用しているというアンバーの訴えに対しては、「私の薬物使用に関するアンバー氏の告発は、極度に尾ひれをつけたもの」と指摘、それらは「明白な虚偽」だとした。またジョニーは、アンバーもMDMAやマジックマッシュルームなどのドラッグを使っていたと述べている。
アンバーの薬物使用をめぐっては、かつてアシスタントを務めていた人物が証言した際、「彼女はたびたび、アルコールや薬物を接種し、酩酊状態になっていた。朝方に支離滅裂なメールを送ることもあった」と明かしている。またこの人物は、昇給してほしいと願い出たときに、アンバーから「顔にツバを吐きかけられた」とも述べている。