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「双子ベビーカーもバスに乗せて」小池都知事に伝えた双子ママ。炎上の先に得たものは

 双子ベビーカーによって、バス会社から「乗車拒否」という衝撃的な扱いを受けた秋澤春梨さん。すぐさま都バスを運営する東京都交通局に意見メールを送ったが、まったく誠意の感じられない定型文が3週間後に返ってきただけだった。
秋澤さん提供写真

秋澤春梨さんと双子のお子さんたち(以下同じ)

「もうこの人たちには何を言っても無駄か……」。そんな諦めの境地に達したものの、それから1年後、子育て支援NPO法人・フローレンスが都バス乗車に関するアンケートを行っていることを知る。そこで自身も改めて声を上げることを決意したという。 【前編を読む】⇒双子ベビーカーでまさかの乗車拒否。ガラ空きのバスで…運転手の“ひと言”にもア然

状況が変わらないなら、もう腹をくくるしかない

──ご自身の経験談を提出したということですが、それはどういった思いからの行動だったのでしょうか? 秋澤春梨さん(以下、秋澤):結局、自分たちでアクションを起こさない限り、状況は何も変わらないんだと思い知らされたんです。私が乗車拒否されてから1年が経っていましたが、状況は何ひとつ変わっていない。「察してもらう」とか生ぬるい言葉は通用しない世界なんですよね。私が憤りを感じていたことを知っていた夫も「行っておいで」と背中を押してくれましたし、もう腹をくくるしかないと思いました。 ──しかし都バス側の四角四面な対応を聞く限り、いくら話し合ってもラチが開かないのでは? 秋澤:そうなんですよ。だから東京都庁に出向き、最初は都民ファーストの会に陳情*をすることになりまして。都バスを運営している東京都交通局は東京都の管轄なので、民間のバス会社とは勝手が違うところがあるんですよね。(*公的機関や政治家などに実情を訴え、善処してくれるよう要請すること) ──なるほど。そういった事情もあるわけですか。

メディアに出て理解も得られたが、ネットで炎上も経験

秋澤:時系列で言うと、私が最初に乗車拒否されたのが2018年の5月。都民ファーストの会に訴えたのが’19年の9月。『スッキリ!』(日本テレビ系)やNHK、東京新聞、ウェブ系ニュースなどで取り上げられたのが’19年の10月以降。  そこでは双子育児、多胎育児がいかに大変で、バスに乗れない現実があるのかをアピールしました。そして小池百合子都知事にお会いできたのが2020年の1月31日。思えば結構な長期戦でしたね。
秋澤さん提供写真

2020年におこなわれた、小池都知事との面会

──メディアに出たことで、世論の後押しもあったということになりますか。 秋澤:その通りなんですけど、一方でYahoo!のコメント欄などは厳しい意見も多くて……。「甘えるな」「引きこもっていろ」「引っ越せ」「おんぶ抱っこ(抱っこ紐を駆使し、前と後ろで同時に子どもを抱えるテクニック)すればいいだけの話」とか炎上して言われたい放題でした(苦笑)
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小池都知事の前でベビーカーを畳む実演をしたら…
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