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山﨑賢人の“映画スター感”がハンパない。『キングダム2』で証明した存在感

 待望の主演映画を携えた山﨑賢人が、スクリーン上にカムバック!
キングダム2

©原泰久/集英社 ©2022映画「キングダム」製作委員会

 原泰久による人気漫画を映画化した『キングダム』(2019年)の続編である『キングダム2 遥かなる大地へ』が、2022年7月15日(金)から全国公開されている。主人公・信役を通じて、山﨑はいったい、どんな表情を浮かべるのか!? 「イケメンと映画」をこよなく愛する筆者・加賀谷健が、本作によって日本映画界での不動の位置を再証明している山﨑賢人に迫る。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます

“大スタア”と呼びうる存在

 山﨑賢人の映画スタア感がハンパではない。というのも、最近はメディアへの露出が自粛傾向にあり、素の表情やプライベートがほとんどみえてこないからだ。『グッド・ドクター』(2018年、フジテレビ)系以来、彼はテレビドラマに主演しておらず、昨年は、主演映画『夏への扉-キミのいる未来へ-』(2021年)が1作公開されたのみ。彼はいったいどこへ雲隠れしたのか? でも、それだけに山﨑の価値は高まる。 『オオカミ少女と黒王子』(2016年)など、“実写化王子”の名をほしいままにしていた頃から、筆者は山﨑のことを「日本一の俳優」だと信じて疑わなかった。彼が久しぶりにスクリーンに帰ってくる日をどれだけ待ち望んだか。群雄が割拠する中国の春秋戦国時代を舞台にした『キングダム』(2019年)の続編である『キングダム2 遥かなる大地へ』ほど、カムバックに相応しい作品はないと思う。本作冒頭をみたら、彼が“大スタア”と呼びうる存在だと、たちまちつまびらかになるだろう。

画面にピタリとおさまる存在感

©原泰久/集英社 ©2022映画「キングダム」製作委員会 さっそく、冒頭場面をみてみる。前作で戦争孤児だった主人公・信(山﨑賢人)は、親友の漂(吉沢亮)とともに「天下の大将軍」になると約束した。切磋琢磨しながら技を磨いたあの頃を懐かしむ信に、秦国の玉座を奪還した王・えい政(吉沢亮、漂との一人二役)が視線を送る瞬間だ。  画面上手(かみて)から下手(しもて)にゆるやかに、そしてさり気なく吉沢の艶めかしい視線が流れる。中華統一を目指して息せき切った表情の信だが、吉沢のこの視線をしかと受け取る山﨑の表情には、凄みがある。彼の存在が画面にピタリとおさまるのをみて、あぁ、彼こそがほんとうに大スタアと呼びうる存在なのだと、何度でも繰り返したくなる。  この顔、この表情、この存在感が、日本映画界での絶対的な位置づけを再度証明してくれている。それは同時に「どこへ雲隠れしていたのか?」などというぶしつけな疑問に対する高らかな答えでもあるのだ。
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