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初デートがスイートルーム!? バラの花束まで用意していたバブリー青年の意外な恋愛事情

舞台はアモーレの国イタリアの隠れ家のような高級ヴィラ。そこのフロントで働く私の下には、電話やメールで世界中からさまざまなリクエストが届きます。今回は、胸キュン必至の初逢瀬の現場から。思わずにんまりしちゃったエピソードです。

「部屋にバラの花束を」モナコから届いたリクエスト

イタリア高級ヴィラ

※写真はイメージです

「ボンジョルノ(こんにちは)、来週末に2泊予約したフランソワです。相談があるんですけど…」 このアツ~い夏、何気なく受付にかかってきた電話を取ると、フランス語まじりのイタリア語を話す男性からでした。 「予約を確認しますので、少々お待ちください」 ヨーロッパ内では国際通話も当たり前のため、表示番号を見ればどの国からかけてきたかわかるものですが、電話のディスプレイには見慣れない「+377」。 宿泊予約の詳細を確認すると、なんとモナコ公国(※)からではありませんか。あのセレブ感たっぷりのモナコからの予約なんて初めてのこと。人口たった4万人足らずの小国なんですから、それもそのはず。でも、そんなモナコの男性がこのヴィラに何の用があるというのでしょう。 と一瞬で考えながら冷静に答えます。 (※フランスの地中海沿岸にある独立都市国家。世界中からセレブが集まる国として知られている。)

恋愛のツボをわかっている男性…!?

「はい、確かにプレジデンシャルスイートを2名でご予約いただいておりますが、どのようなご用件でしょうか」 「いや、じつは部屋にバラの花束を飾ってほしいんです」 「もちろん可能ですよ。何本にしましょう」 「19本でも21本でも、お任せします」 この時点で恋愛のツボをわかっている男性なのは確か! なぜなら、イタリアでは幸せのバラは奇数本が基本なのです(例外的に結婚式では12本)。今まで客からの要望で1輪のバラをベッドの上に飾ることはありましたが、20本前後ということはある程度のボリュームが欲しいようす。 電話越しの声はちょっと年配の雰囲気で、きっと結婚記念日だろう、と私は想像し始めました。 「色のご希望はありますか」 「うーん、オレンジかなぁ」 と少し迷った後に「やっぱりピンクで」と答えます。
花束

※画像はイメージです

イタリアでは、女性に贈るバラの色によっても意味があり、想いが軽めと言われているオレンジよりも、恋心がワンランクアップと言われるピンクを選択。深い愛情を表す赤色じゃないのは意味ありげだけど、婦人の好きな色かな、くらいに思ったものでした。
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当日現れたのは…
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