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夫婦にヒビが入って早5年。義母の介護問題で決定的だった夫の一言とは?

結婚生活を続けていれば、「離婚」という言葉が頭の中で渦巻(うずま)くことは誰にでもあり得る。大ゲンカをしたとき、あまりの価値観の違いに呆然としたとき、そして些細な不満が積み重なっていったとき……。だが、誰もが離婚するわけではない。踏みとどまるのか結局は離婚するのか。 「いつか離婚するかも」と思った人が、その後、どうやって離婚にたどりついていったのか。あるいは今、渦中にいる人がこの先をどう考えているのか。「離婚」を巡る男女の悲喜こもごもをルポしてみたい。
離婚届

写真はイメージ(以下同じ)

決定的だった夫の一言

「いつかは離婚するのかなあ、と思うことはありますね。まあ、子どもが成人するまではこのままいくでしょうから、離婚するとしたら7年後ですかね」 エツコさん(45歳)は、そう言って苦笑した。結婚して17年、15歳と13歳の子がいる。夫のことが大嫌いというわけではない。だがときおり、「私の人生は、これでよかったんだろうか」と思うこともある。 「共働きだったので、子どもが小さいころ、どうしても時間的に都合がつかない日は夫の母に助けてもらったことがあります。最小限にとどめはしました。ただ、5年前に義母が倒れたとき、夫は『介護のために仕事を辞めてほしい』と言い出したんですよ。私はそれはできないと言い返しました。 夫は『お母さんの恩を忘れたの?』って。これ、かなり決定的な言葉でした。それほど義母に迷惑はかけていないし、そんなことなら、それ以前に子どものために辞めてますよ。せっかく積み重ねてきたキャリアをここで手放すなんて絶対にできない。私もちょっと感情的になってキツく言ってしまいました」 夫は黙り込んだ。それからふたりの間によそよそしい風がながれるようになり、今に至っているのだという。

「家庭を作る」イコール妻が専業主婦

男性3歳年上の夫とは友だちの紹介で知り合った。 「生真面目でいいヤツなんだけど、いいヤツすぎて女性にモテないと言われてしまうタイプの人で。確かに口数は少なかった。でも嘘をつかない人だとすぐわかりました。 私、その前につきあっていた人に浮気されたんです。浮気というか、もともと彼にはつきあっている人がいたから、私が浮気相手ということになったんですが……。二股をかけられていたショックで、もう恋愛なんてしないと言っていたら、友人が夫となった人を紹介してくれた」 半年ほどデートを繰り返したところで、「一緒に家庭を作りませんか」とプロポーズされたという。家庭を作りませんかという言い方が、当時のエツコさんの心にしっくりきた。情熱的な恋愛がしたいというより、もう落ち着きたかったのだ。 「ところが夫の意識では、家庭を作るイコール私が専業主婦ということだったみたい。結婚前に仕事を続けると言ったら、一瞬、言葉を失って。でもその後、『家庭に支障がなければいいよ』と。 一緒に家庭を作ろうと言ったのだから、家事も、今後生まれてくるかもしれない子どもの育児も一緒にやろうねと言いました。夫は素直な人ではあるので、がんばってくれたとは思います。でも指示待ち、言われたことしかやらない、あげく想像力がないので先を見通して家事育児をすることができない。だから8割方は私がやっていました」
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母親のところに寄りつかない口ばかりの夫
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