ケチケチ家族のトンデモ旅行。熱帯夜にエアコンなしで子供だけ車中泊…!?
イタリアの高級ヴィラからボンジョルノ~!フリーライター兼ヴィラ受付係のゆきニヴェスです。今まで数回に分けてヴィラを取り巻くドラマティックな恋愛模様を紹介してきましたが、今回は家族のお話。高級リゾートに宿泊するお金はあってもケチりたい!そのケチり方がなんとも残念な家族です。
ヴィラには2人から4人利用まで、さまざまなタイプの客室があります。よく受けるのが、
「5人家族なんですが、4人部屋に泊まっても良いですか」という問い合わせ。
「残念ながら5つ目のベッドを置くスペースがないのですが…」と答えるとたいていの場合、「まだ末っ子が小さいので、親と一緒のベッドで十分です」と言われます。
そんなときは、こちらもOKするもの。2部屋に分かれるとなると、ほぼ倍の出費になりますからね。しかし、今回は全く別の“節約”パターンでした。
記録的猛暑だったこの夏、一番小さな部屋を2名で2泊予約した40代後半のドイツ人夫婦。午後3時頃に小さなバンで現れたこの夫婦を駐車場まで迎えに行くと「ヴィラ敷地内に車をとめたい」と言われました。
「すぐ向かいのパーキングは無料ですが、敷地内は有料です。」と伝えると、すかさず「もちろん、知っていますよ。」とすでに下調べ済み。
隠れ家のようなヴィラがあるのは静かな郊外のエリアなので、普段、鉄の扉で仕切られた敷地内にとめるのはポルシェやフェラーリなどの高級車くらい。ですが、彼らが敷地内パーキングを選んだのには重要なワケがあったのです。