50代男性の“ありえないメール”にドン引き。超リッチなのにケチすぎる…
イタリア在住フリーライターのゆきニヴェスです。私が受付係として働く高級ヴィラから今回お届けするのは、身内の恥ずかしい話。しかも、このヴィラの超リッチなオーナーが迷惑な客に対してとった大人げない行動です。
オーナーは50代男性でイタリアに数軒の5つ星ホテルやマンションを持つほどの資産家。それなのに、品に欠けるふるまいをしたのにはちょっとしたワケがありました。
ある日、近所に住むというイタリア人家族が下見のためにヴィラを訪ねてきました。
一通り案内し終えると、
「友人夫婦が遊びに来るのでこのヴィラを予約したいのですが、少し割引してもらえませんか」
との質問。私が一瞬、口を濁していると、畳みかけてきます。
「現金で払いますから」
現金払いというのはクレジットカードのように跡が残らず、税金逃れの温床です。こういうことを聞いてくる人たちは正直、嫌なタイプなのですが、近所づきあいという意味もあり仕方なく承知することになりました。
予約の当日、このご近所さんが友人を連れてやって来ると、なんだか我が物顔。まるで自分のヴィラであるかのように、ふるまっています。さらに、とんでもない提案が。
「明日はテラスにテレビを持って来て、バーベキューしながらサッカーを見よう」
と言い出したのです。
国際大会でイタリアが勝ち進んでいたため、イタリア中がサッカー一色のとき。皆でモニターを見ながら盛り上がりたいのもわかるのですが、この勝手ぶりに私は困惑。「はっ!何を言ってんだ、この客!」と言いたいのを我慢して愛想笑いを返し、すぐにオーナーに報告しました。すると、
「おっ、それは楽しそうだ」
と乗り気になっている…。結局、この客が食材を調達し、ヴィラのスタッフはサービスを担当することになったのでした。
近所に住むイタリア人からの予約
客から提案されたバーベキュー×サッカー観戦

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