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両親から“1000万円の借用書”を渡されガク然、それでも止まらない親に絶望

 子どもは親を選べないことから、「親ガチャ」という言葉すら登場する昨今。親の生き方で子どもが苦労をしたり害を被ったりすると、「なぜこんな親に生まれてしまったのか」と運を恨むこともあるかもしれません。  今回取材した山崎さん(仮名・51歳)も、両親によって苦労を重ねてきた一人。親の、納得いかない、理解できない言動についての悩みを聞いてみました。
両親が突然「1000万円の借用書にサインして」、

写真はイメージです。(以下同じ)

謎の外国人の言いなりになる両親

 山崎さんの家は、自営業で暮らしを立てていました。曽祖父の代からの会社で、父親はいわゆる三代目社長。経営も安定しており、子どもの頃は何不自由なく暮らしていたそう。 「厳しくもなく、ゆるくもない、よく言えば放任主義な家庭。父は子育てに無関心で、どちらかというと、子育てポリシーがなかったという感じです」  ところが、ある時期から、両親が謎の人物に傾倒し始めます。 「突然、とある国の外国人の男性についての話が、家庭の会話に増えてくるようになったんです。もともと、父はビックマウスな傾向があり夢見がちな人で、『簡単に儲けられる』的な話にはすぐ乗るタイプ。しかも母も怪しいものをすぐ信じてしまう人で、両親ともにその外国人男性の言いなり。  食べる物もその人の信じる宗教の影響を受けたり、『娘さんの体が悪いと言われたから』と、私に謎のクリームを塗ったり……。具体的なことはわからないのですが、その外国人男性を教祖的に崇めているように見えて、娘として、ちょっと『これはヤバいんじゃないか』と思いましたね」

両親のとんでもない強行に、妹は絶縁

 それから山崎さんは社会人になり、地元を出て仕事をすることに。そんな時期に、ついに両親からとんでもない連絡を受けたのです。 両親のとんでもない強行に、妹は絶縁ある日、実家に帰ると『例の外国人の男性にお金を渡したいから』と、1000万円の借用書を私と妹に出してきました。私たち姉妹は驚愕。『ありえない!』と突き返しましたが、よくよく話を聞いてみると、すでに母の実家にも何百万円もの借金をしていたんです」  さらに、両親の外国人男性への傾倒は止まらず。ついに妹の夫の実家にまで借金の伝手として、手を伸ばし始めました。 「妹の夫の実家に借金の話を持ち掛けたことにより、先方は不信感をあらわにするように。妹夫婦の間もギクシャクし、ついに離婚という結果になってしまったんです。妹はこの一件で両親とは絶縁しました」
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両親の会社は倒産し、父親が急死
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