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米人気歌手が「私は日本人」発言で炎上、“原宿ラバーズ”への批判をうけ

 大の親日家で知られるアメリカの人気歌手グウェン・ステファニー(53)。2000年代には、日本人や日系アメリカ人をバックダンサーに起用し、大好きな原宿文化からインスピレーションを受けた曲や香水も発表している。一方で、これが“文化の盗用”とたびたびバッシングを受けていることについて、本人は「批判は正しくない」と反論、さらに「私は日本人」と主張し物議を醸している。

なんてこと、私は日本人だったのね

グウェン・ステファニー

グウェン・ステファニー

 今週公開された米誌『アリューア』でインタビューに答えたグウェン。自身が手掛けた新作のフレグランスを宣伝するために登場したのだが、話は2000年代に彼女がプロデュースした香水や楽曲にも及んだ。  グウェンは2004年に発売されたアルバム『ラヴ・エンジェル・ミュージック・ベイビー』で、日本人や日系アメリカ人の4人組「原宿ガールズ」を結成し、バックダンサーに起用。2008年には、原宿のカルチャーからインスピレーションを得た香水「原宿ラバーズ」を発売。曲にも香水のボトルにも、原宿のポップカルチャーの要素がふんだんに取り入れられていた。  インタビューでは、こうした活動が日本文化の盗用と批判されていることについても質問された。担当記者が「この期間から、何か学んだことがあったか」と問われたグウェンは、日本企業のヤマハで働いていた自身の父親について言及。頻繁に日本に出張していた父親から聞いた話に影響を受け、興味をそそられたと述べた。 「それが私が日本から受けた影響ね。伝統に富みながらも未来的で、芸術、細部、規律にとても気を配る文化がとても魅力的だった」  その後、大人になってから自らも原宿に足を運び、その文化に触れたというグウェン。その当時を振り返りながら、「『なんてこと、私は日本人だったのね』って思った。本当にそうなのよ」と熱く語った。

他の文化から影響を受けてもOKなはず

 続いてグウェンは、日本文化への思いは「無邪気なもの」 であり、自分はその文化の「スーパーファン」だと表現。批判されてきたことについては、「私が何か美しいもののファンで、それを共有するのを(人々が)批判するというのは正しくないと思っているだけよ」と反論した。  また自身が原宿に感化されていた時期を振り返り、「クリエイティブで美しい時代だったと思う…原宿文化とアメリカ文化のピンポンね」「他の文化からインスピレーションを受けてもOKなはずよ。もしそれが許されないなら、それは人々を分断することになるわよね?」と述べた。
 グウェンは2021年にも、「文化の盗用」について別のメディアのインタビューで質問され、次のように語っていた。 「もし私たちの文化を売り買いしたり、取引したりしなかったら、私たちはこれほどまでに美しいものを持っていなかったでしょう」 「お互いから学び、分かち合い、成長していく。すべての線引きは、私たちをますます分断させるだけよ」  アリューア誌によると、インタビューから数日後、グウェンの代理人から記者に連絡があり、「発言を誤解して受け取っている」と指摘したという。ただ、追加インタビューには応じず、発言の真意を明確にするコメントなども出されていない。
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SNSで広がる困惑の声。担当記者も不快感
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