Gourmet

フォークが刺さらない固いプリンがあった「とにかく攻めて作った」濃いカラメルがうまい

 プリンで嚙み締めるべきは味だけじゃない。その楽しみは、眺めることから始まる。 「プリンの型から抜かれた富士山形にノスタルジーを感じるし、垂れるカラメルの質感に新たな発見があるんです」  そんな編集キタオカが激しく頷きたくなる名言を聞かせてくれたのは、プリン好きが高じてプリンのレシピ本『魅惑のプリン』を上梓するまでに至った、も。けん氏だ。
「映えプリンのポジショニングマップ」

「映えプリンのポジショニングマップ」
今回は「goffo」と「レストランアルティザン」(どちらも横浜)を紹介する

 今回は「カラメル」と「トッピング」の2軸から「映えプリン」を分類。カラメルが濃いめでトッピングのボリュームが異なる2店舗を紹介したい。味覚と視覚で人を喜びの頂きへと導く、魅惑のプリンたちを味わい尽くす。

横浜・“プリンプリンうるさい”「goffo」

映えプリン

「かためのプリンモンブランのせ」900円。黒々と鈍い光を放つビターなカラメル。その苦さに「子供が食べると、泣きだしちゃいます」と高木氏

 一時期、「プリンまだありますか?」という問い合わせのあまりの多さに、思わず「プリンプリンうるさい」というステッカーを作ったというオーナーシェフの高木祐介さん。  季節によって上部のトッピングが異なる「かためのプリン」は黒いカラメルの湖に浮かんでいるかのよう。

「とにかく攻めて作った」濃いカラメル

映えプリン

イタリアの材料をふんだんに使った「チョコレートとアマレットの大人プリン」830円

 2月ごろまで楽しめるプリンの頂に高々とそびえ立つモンブランと比べれば、「とにかく攻めて作った」というカラメルの濃さは一目瞭然だ。  ヒーターを使うコンベクションオーブンではなく、火のオーブンを使うことで生まれる不安定さがどこか懐かしさを感じさせる大人のプリン、食後にいかがだろうか。
映えプリン

2016年オープンの「goffo」。横浜駅西口から徒歩10分ほど

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横浜・“固くてすみません”「レストランアルティザン」
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【goffo】
住所:神奈川県横浜市西区浅間町1-2-6 ハイズ横浜フェリーチェ1F
営業:平日17:00〜24:00  土日15:00〜24:00/火曜定休
電話番号:045-620-7077

【レストランアルティザン】
住所:神奈川県横浜市中区日本大通36 シティタワー横濱日本大通り2F
営業:平日 11:30〜22:00 土日祝9:00〜11:20、11:30〜22:00
電話番号:045-228-8189
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