最高の恋人だと思っていた相手でも、別れてみると意外な本性に驚かされることがあるもの。 　沢田恵梨佳さん（仮名・32歳）は、破局後に届いた元カレからの贈り物にドン引き。心の底から、別れてよかった……と思ったエピソードを語ります。 　マッチングアプリを利用して、5歳上の由伸さんと付き合うことになった恵梨佳さん。由伸さんは出会った当初から、デート代を全額支払ってくれました。 「君は1円も出さなくていい」が、由伸さんの口癖。財布を出そうとするたびに、「女の人はメイクやヘアケアに出費がかさむからデート代は男に任せて」と言ってくれたそう。そんな言葉を初めて言われた恵梨佳さんは、彼のことがますます好きになりました。 「そんなところにまで気が回るなんて、素敵すぎると思ったんです。これまでの彼氏は割り勘が多かったので、余計にそう感じたのかもしれません」 　ところが、交際から1年半後、2人に別れの危機が。由伸さんが遠方に転勤となり、遠距離恋愛になったことから会う頻度が減り、溝が生まれてしまったのです。 「彼は、もともと独占欲が強いタイプ。離れていることを不安に思ったのか、しょっちゅう『浮気してない？』と聞かれてうんざりしました。電話の回数が増えたのも、自由な時間を奪われているような気がして嫌でした」 　信頼してもらえず、がんじがらめの日々を送ることに嫌気がさした恵梨佳さんは別れを決意。ある夜、由伸さんに電話し、「もう終わりにしたい」と告げました。 　すると、由伸さんは電話の向こうで号泣。「別れるくらいなら、今すぐ会社を辞める」と言い出しました。そんなことはやめてほしいと恵梨佳さんが伝えると、「なら、恵梨佳が仕事を辞めてこっちにきてよ」と懇願。その身勝手なお願いに嫌悪感を覚えたため、恵梨佳さんは「何を言われても別れると決めたから」と宣言し、電話を切りました。 「そしたら、その後、メッセージが来たんです。さっきは熱くなってごめん。君の意見を尊重します。今までありがとう、って。後日、渡したいものがあるから郵送するとも言われました」