「女性ならではの薄毛」の意外な注意点。原因は髪や頭皮だけじゃないかも
こんにちは、毛髪診断士の元井里奈です。
癖毛のダメージヘアに悩んでいた時期を経て、今では自分の髪が好きと思えるようになりました。ダメージや薄毛を防ぎ、美髪へと導くヘアケア方法を発信しています。
今回は、メノポーズカウンセラー(更年期カウンセラー)としての知識も絡め、アラフォー世代の産後抜け毛についてお伝えしたいと思います。
私は35才と37才で出産し、2度の産後抜け毛を体験しました。1回目の産後抜け毛が順調に回復したので、2回目は慣れていることもあったのですが、年齢的にもまったく同じようには回復しないかも……という若干の心配がありました。
結果として2回目も無事に回復したのですが、35才と37才では、女性ホルモンの分泌力が変わっているはずだと思ったのです。
産後抜け毛は、妊娠中に増えた女性ホルモンが、出産と同時に一気に減ることが原因の一つと考えられています。
妊娠中は女性ホルモンが増えるので、髪が抜けにくくなり、産後は女性ホルモンが急減することで髪が抜けやすくなるうえ、妊娠中に抜けずにいた分まで抜けるため、大量に抜けると考えられています。
女性ホルモンの分泌は、通常は産後徐々に回復するので、それに伴って抜け毛もおさまり、1年くらいで毛髪量も元通りになることが多いのですが、そうではないケースも。
出産による直接の影響は落ち着いたとしても、今度は加齢などに伴う卵巣機能の衰えによって女性ホルモンの分泌低下が起こる可能性があります。
卵巣機能の低下は、多くは45歳頃から55歳頃にかけて起こると言われていますが、年齢で決まっているわけではなく個人差があるので、人によっては30代後半から生じることもあるんです。
他にも、睡眠不足や疲れ、栄養の偏り、ストレスなど、抜け毛や薄毛を引き起こし続ける要因は産後ママにたくさんふりかかります。

毛髪診断士・元井里奈(もといりな)
女性ホルモン低下が抜け毛の原因になっていることも

2人目のときの産後抜け毛の変化