薄毛や白髪は「遺伝」だけじゃない。頭皮の健康のカギをにぎる“意外なモノ”
こんにちは、毛髪診断士の元井里奈です。
癖毛のダメージヘアに悩んでいた時代から、今では自分の髪が好きと思えるようになりました。ダメージや薄毛を防ぎ、美髪へと導くヘアケア方法を発信しています。
今回は、髪の老化に関係すると言われる「頭皮の菌」についてお伝えします。
「白髪や薄毛は遺伝だから……」と諦めている方や、血縁者にそういう方がいると「自分もそうなるのでは……」と内心心配している方は多いのではないでしょうか。
しかし現在の毛髪研究では、薄毛や白髪には遺伝的要因もありますが、後天的な要因、つまり毎日のヘアケアや生活習慣などの影響も十分にあると考えられています。
つまり、自分でなんとかできる余地も十分にある、ということです。
自分でなんとかできる余地があるのであれば、できることから始めたいですよね。でも、いつから始めればいいのでしょう?
実は、髪の毛に加齢による違和感や心配が生じてきたその時には、既に頭皮も老化していると考えられます。
髪は、頭皮の中にある毛母細胞から作られるわけですから、髪自体の老化の前に、頭皮の老化が起こっていると考えられるからです。
そうであれば、頭皮に老化の兆候が出てきたその時が、ケアの始め時と言えるのではないでしょうか。
頭皮の健康度は、その潤いや弾力などにも現れますが、色にも違いが出てきます。20代など若い人の健康的な頭皮は青白い色をしていますが、年齢を重ねるにつれ、個人差はありますがところどころ赤みが出てきたり、黄ばんできたりします。
ある研究によると、この頭皮の「赤み」は炎症が起きていることによるもので、炎症が見られる人ほど、薄毛になりやすく、白髪の本数が多いという傾向があることが分かっているそうです。
つまり、頭皮の赤みが見られたら、頭皮の老化の兆候と考えられるわけです。

毛髪診断士・元井里奈