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NHK新ドラマでの山下智久の奮闘ぶり。“コミカルな三枚目”役がやけにハマる

 近年のNHKの「ドラマ10」は、どれもこれも良作が多い。特に激賞しておきたいのは、山下智久主演のコメディ『正直不動産』(2022年)だ。
NHK『正直不動産2』

NHK『正直不動産2』公式サイトより

 新年早々、1月3日にはスペシャル版が放送され、9日からは『正直不動産2』が、毎週火曜日よる10時に放送されている。あの山Pがまさかこんな三枚目役を演じられることが新鮮で、驚きだった。 「イケメンとドラマ」をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、最適役を通じて“笑いの時代”を生きるスペシャル版の山下智久を解説する。

三が日から山Pという幸せ

 新年。元日からの三が日に何を見るか。何と言っても、今年は、見るべきテレビドラマ作品があったのだ。  1月3日放送のめでたさ。きたきた、我らが山Pこと、山下智久のスペシャルドラマがある。三が日から山Pという幸せ。福きたり。上がるなぁ。ほんと彼が出てるだけで、筆者なんかはもう絶対にチャンネルを替えたくないし、画面を固定してしまいたくなる。 『正直不動産』の永瀬財地が、スペシャル版でお茶の間に帰ってきたのだ。これは、近年の山下にとって、はまり役中のはまり役。クールと笑いが絶妙に配合された本作の永瀬役をもって、ぼくらの正月初笑いと参りましょう。

『正直不動産』お決まりの突風

 スペシャル冒頭、永瀬はオシャレなレストランにいた。その日はクリスマス。これから口説こうとする女性・愛原真耶(松本若菜)を前に食事をしている。すると永瀬、店内中央のグランドピアノをざれ弾く。  アレンジがかった「ジングル・ベル」。定番クリスマスソングの選曲が、とてもいい。ピアノの前に座る山下は、クールでひときわビューティーなピアニスト、クリスティアン・ツィマーマンにも匹敵するたたずまいではないか!  真耶はうっとり。ひとフレーズ弾き終えて、他の客たちも拍手。が、ここで本作お決まりのあの突風が、永瀬の顔面正面に吹き付ける。これが吹くと、彼は嘘がつけなくなる。自分の意思とは別にべらべらと本音を吐いてしまうのだ。あぁ、困ったぞ……。
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圧倒される山下智久イリュージョン
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