32歳女優と“年下夫”のキュンなやりとりに義母は冷たい視線。別の道を歩む2人は再会を果たす|NHK『光る君へ』
思い合っているのにままならないまひろと道長。
2人は道を共にすることはなかった。
決別してから少しの時を経て2人はどのような生活を送っているのか。それぞれが「これから」に向けて模索していた。
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今回はなんといってもキュートな姫の登場に触れなければならないだろう。
道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)だ。即位したばかりの一条天皇(柊木陽太)のもとへと入内した。年上の妻となる。
一体、どんな夫婦になるのか……と観ていたが、これがまたかわいい夫婦だ。一条天皇の気持ちをほぐそうと変顔をする定子、特大にかわいい。
そして一条天皇が好きなものは全部好きになりたいという定子。が、虫だけではダメで……というのもかわいい。
かくれんぼをすれば、定子の着物の中に身をひそめる一条天皇もまるっとかわいい。入内前に、道隆ら家族団らんの様子が描かれていたが、穏やかな家族だ。こんな家族で育てば、朗らかな姫が育つのかもしれない。
そんなかわいい夫婦のもとに訪れるのは一条天皇の母・詮子(吉田羊)だ。
若干、定子に当たりが強いような? でも気持ちは分からなくもない。可愛い息子が、妻に懐いている。それもその妻は自分の兄の娘。そして詮子自身は夫・円融院(坂東巳之助)との仲は悪かった。
定子と詮子のシーンは短いながら、いろんな背景が見えてしまう……恐ろしい。
娘を入内させ、道隆は絶好調である。父・兼家(段田安則)が摂政となり、息子たちを分かりやすく出世させたからだが、その存在感を強めている。
一方で、兼家には老いが迫っていた。一週、見るのを飛ばしてしまったかと思うぐらいに老いている。実は前の話から4年が経っている。4年が経つと、状況がいろいろと変わってくる。
そして、トップである摂政が心許ないと、にわかに後継者争いが発生する。今の父があるのは自分のおかげだと考えている道兼(玉置玲央)は自分の扱われ方に納得ができていない。そんなふたりを見守る道長(柄本佑)。
少しずつ、道隆らと道長の政に向かうスタンスの違いが出てきており、それが物語の後半に影響を与えていくのだろうと思うと楽しみになってくる。
注目は、民のためを思う政を説く道長を見つめる藤原実資(秋山竜次)だ。あれは完全に「あやつ、なかなかやりよる」の顔だ。
定子様のおでましです!


兼家の天下と思われたが

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