Gourmet

薬やサプリに頼らない。普通の食材でできる「おいしい薬膳」が人気

 美味しい食事が、治療法。

 最近、テレビや雑誌で話題になっている「薬膳」。どんな料理かご存知でしょうか?「苦い。辛い。酸っぱい。」、「薬っぽくてマズイ。」なんてイメージを持っている方もいるのではないでしょうか?

薬膳:梨と大根とミントのジュース そこで今回は、漢方・薬膳の専門家とコラボし、正しい「薬膳」についてお話したいと思います。マズイなんてとんでもない、夏に溜まった疲れや不調こそ、「美味しい食事」で癒せるんです!

そもそも薬膳って何?



 今回、専門的なお話をうかがった相手は、漢方治療の世界で、若くして活躍する青木満さん。薬剤師と鍼灸師の資格を持ち、薬に依存し過ぎない丁寧な治療が話題を呼んでいます。

青木満さん 実は、日本における「薬膳」という言葉の歴史は浅く、ここ30年ほどで使われるようになった用語。一言で言えば、「カラダに良い食事」を意味するそうで、特別な「薬(くすり)」と言うよりは、私達が日頃から口にしている食材(穀物・豆類・野菜・果実・種子・魚・肉・ハーブ・調味料)や、漢方生薬の性質を追求したもの。中国において古くから研鑽された食物療法がベースになっています。

 カラダを温める・冷やす度合いを5つに分類した「五気」と、引き締める・堅くする・軟らかくする・緩める・発汗させるなど、5つの作用に分類した「五味」の理論がベースとなり、各食材の性質が整理されています。そしてさらに、これらの効果を漢方理論に基づいて組み合わせ、症状に合った食事として提供するのが本来の食物療法としての「薬膳」とされているそうです。

 理論的なお勉強はほどほどにして、ちょっと具体例をご紹介してみましょう。

ショウガやニンニクは夏バテには危険!?



 日頃、何気なく健康食材としてイメージしている生姜(ショウガ)と大蒜(ニンニク)。元気を出したい時、カラダを温めたい時に、とりあえずたくさん食べようとしていませんか?

生姜(ショウガ)と大蒜(ニンニク) 実は、夏バテや便秘・下痢によって胃腸が弱っている場合、生ニンニクは胃腸障害を引き起こす危険性があります。また、熱がこもっているような夏バテ症状に対して、ショウガの食べ過ぎは症状を悪化させることも。痔やアレルギーの人も多食はオススメできないそう。

 健康ブームの情報を信じ過ぎるのは危険な場合も。自分の体質や体調を見極め、無理のない美味しい食事法こそが理想的な「薬膳」なのです。ここではまず、誰でもカンタンにトライできる「薬膳ドリンク」を2種類ご紹介したいと思います。

夏~秋にオススメの薬膳ドリンク



(1)夏むくみ・飲み過ぎにオススメ⇒『トウモロコシのひげ茶』

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=130840

薬膳:トウモロコシのひげ茶 トウモロコシのヒゲの部分には、薬膳的に、利尿作用、血圧降下作用、胆汁分泌促進作用、妊娠時のむくみ緩和作用があると言われています。ヒゲ茶は、夏バテや二日酔いをしてしまったカラダに嬉しいお茶。最近では韓国食材店やスーパーなどでも手軽に購入可能になっているので、オススメしたい常備茶なのです。

(2)秋口の不調にオススメ⇒『梨と大根とミントのジュース』

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=130832

薬膳:梨と大根とミントのジュース 秋口は、喉の不調が気になる季節。梨、大根、ミントは、喉の炎症、咳、痰といった、呼吸器系の症状に対して効果が期待できるそう。また、3つの食材が同じ性質をもっているため、相乗効果で咽の炎症をしっかり冷やす作用がありますが、体を冷やす作用もあるため、量はほどほどに。梨の便秘解消作用、大根の消化促進作用なども副次的な効果として期待できる、とっても美味しい薬膳ジュースです。

【材料(2人分)】
梨:大1個 大根:2センチ分 ミントの葉:適宜

【作り方】
梨と大根は皮をむき、適当な大きさに切ってミキサーに入れて良く攪拌する。コップに注ぎ、ミントの葉を乗せる。

 次回は、「食事編」をお届けします。夏の暑さで疲れや不調がたまってしまった方にオススメしたい『美味しい薬膳カレーの作り方』をご紹介。お楽しみに!

【プロフィール】
青木 満(あおき みつる)
漢方治療「漢満堂」代表、鍼灸師、薬剤師。学生時代より漢方の権威、漢方薬局「平和堂」根本幸夫氏に師事。漢方薬局と調剤薬局両方の経験を通して、薬に依存しがちな現代医療に疑問を抱き、「カラダの声を聴く」というスローガンの元、薬に依存しない独自の医療システムを構築。
漢満堂HP(www.kanmitsudo.com

<TEXT, PHOTO/スギ アカツキ>




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