今すぐ観るべき冬ドラマベスト3 “深夜編”。飯テロなのに「泣いてしまう」テレ東ドラマが最強すぎる
1月開始の冬クールドラマが出揃いました。年間100本以上の日本ドラマをチェックするアラフォー筆者。この冬地上波の深夜帯(23時以降放送)に放送されている“深夜ドラマ”のなかから、特におすすめの3作品をご紹介します。
殺人疑惑をかけられたり、同僚から思いもかけない事実を突きつけられたりして、大切なものを奪われていく主人公。婚約者と名乗る男を演じる小池徹平や、芽衣に人殺しの疑いをもつ同僚の兵頭功海らの熱演が、展開力のあるサスペンスを引っ張り、萩原聖人や酒井美紀、石黒賢らがしっかりと脇を固めています。
私の知らない私
この冬クールの深夜は、ミステリー系の良作が目立ちます。佐々木希が主演で、渋谷凪咲の怪演も光る『地獄の果てまで連れていく』(火曜よる11時56分~、TBS系)や、関水渚が主演で、妙な世界観から目が離せない『家政婦クロミは腐った家族を許さない』(金曜よる12時12分~、テレビ東京系)など、それぞれに面白さがあります。 そんなミステリードラマのなかでも、小野花梨が連続ドラマで初の単独主演を務める『私の知らない私』(木曜よる11時59分~、読売テレビ・日本テレビ系)はおすすめ! 原作なしの完全オリジナルストーリーです。 主人公の羽田芽衣は、山中で倒れていたところを病院に運ばれ、1か月後に目が覚めると1年間の記憶がすっぽりと抜け落ちた状態でした。身に覚えがないのに、婚約者だという男性が登場し、自身は憧れの仕事に転職していた上に、高校時代に亡くなったはずの親友にも再会。しかし、それらは全て、嘘にまみれていました――。
30代を目前にした女性の不安定さや葛藤に引きこまれる
なかでも見どころは、主人公の小野花梨、そして友人を演じる馬場ふみか、渋谷凪咲の演技。10代ならではの友人関係と繊細で無垢な心情描写から、30代を目前にした29歳の女性がもつそれぞれの不安定さを丁寧に表現。徐々に事実が明らかになっていくミステリーの要素はもちろんですが、ヒューマンドラマとしても見応えがある作品です。