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松本人志なき今、誰が適任? 注目の“新お笑い賞レース”で「審査員をやってほしい5人」。芸人以外がふさわしい理由は

 日本テレビと読売テレビは4日、新たなお笑い賞レース『ダブルインパクト~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』の開催を発表した。文字通り漫才とコント両方のネタを審査する大会で、出場資格は「2人以上」「プロアマ問わず」「芸歴制限なし」「ユニットも可」となっている。
『ダブルインパクト~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』

画像:日本テレビ『ダブルインパクト~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』公式サイトより

 『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)や『THE SECOND~漫才トーナメント~』(フジテレビ系)のような芸歴制限はなく、出場のハードルは低い。『M-1グランプリ』や『キングオブコント』などの歴代チャンピオンも出場可能なため、かまいたちやサンドウィッチマンといった各賞レースのチャンピオンの出場を期待する声がSNSに多く寄せられている。

松本人志なき今、誰が審査するのか?

「誰が出場するのか」だけでなく「誰が審査するのか」にも注目したい。『M-1グランプリ』や『キングオブコント』などの審査員は各賞レースの歴代チャンピオンが務めるケースが多い。だが過去に開催したことがない『ダブルインパクト』には当然まだチャンピオンはおらず、誰が審査員をやるのかは全く読めない。 『THE SECOND』では観客が審査するシステムを導入しているが、同様の採点方法を採用してしまえば『ダブルインパクト』の魅力が損なわれてしまいそうだ。審査員のコメントや着眼点も今では賞レースの醍醐味となっており、誰かに審査員を務めてほしいところ。  とりわけ各賞レースの第1回大会というものは、審査員が個性豊かな顔ぶれになりやすい。例えば、『M-1グランプリ』の初回は劇作家・演出家の鴻上尚史、元都知事の青島幸男などが審査員を務めた。『R-1グランプリ』(フジテレビ系)の初回はタレントの浜村淳、テレビプロデューサーの上沼真平、元体操選手の森末慎二など、様々な業界で活躍している人たちが並んだ。

審査員が芸人ばかりでは「滅びるよ」伊集院光も危惧

 『M-1グランプリ2024』では、決勝の審査員9名全員が漫才師やM-1経験者だった。これについて、伊集院光は1月1日に放送された『あちこちオードリー』(テレビ東京系)内で、「M‐1の審査員っていつから、こんなに漫才の人だらけになったの?」「M-1に出たことある人たちで、しかもM-1がちゃんとステップになった人たちが全員、審査員でいいの?」と危機感を口にした。
漫才のマイクとマイクスタンド

写真はイメージです

 さらに「見てる人も出てる人も、審査している人も、漫才通の人とかが『あそこ、もう1回天丼あってよかったよね』みたいな。『これは競技スタイルの漫才だから、早めにつかみの大きめの笑いを』みたいな。どんどん鋭角になっていく。滅びるよ」と発言。  たしかに審査員がその道のプロフェッショナルに偏ってしまうと、良くも悪くも多様性は失われやすい。視聴者が楽しめる漫才としての面白さでなく、競技テクニックばかりが重視されるのも怖い。これから始まる『ダブルインパクト』には、「審査員の顔ぶれが個性的」という独自の色がついてくれることを期待したい
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お笑いファンとして「こんな審査員を見てみたい!」
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