人気モデルによる“常識外れ”の美容本。4kgやせて挑んだ撮影と執筆の裏側とは
10代の頃から『Popteen』専属モデルを務め、30代となった現在も女性ファッション誌『LARME』『PECHE』のモデルとして活躍する菅野結以さん。活動の場はモデルにとどまらず、アパレルディレクター&デザイナー、ラジオDJなど、多方面で注目を集めています。
そんな菅野さんの8冊目となる書籍『オルタナ美容 非常識美人の哲学』が2024年12月に発売。「スキンケアでは規定量10倍の化粧水を使う」「ストレスになるなら運動は放棄」など、型にハマらず自由に楽しむ美容法を、自らの言葉で綴り、話題となりました。
今回は、書籍へのこだわりやオルタナティブに生きる菅野さんの哲学について伺います。
――『オルタナ美容 非常識美人の哲学』の出版おめでとうございます! まずは、今の率直なお気持ちをお聞かせください。
菅野結以さん(以下、菅野):正直、本当に大変だったので今は抜け殻のよう(笑)
絶対に妥協したくなくて、こだわり抜くっていうのは自分で選んだ道なんですけど、実際やってみたら思った以上に力を使い果たしました。
でも、だからこそ自信を持って出せる1冊に仕上がっています。
――SNSでも「あらゆる感情を使い果たして ぜんぶ注いだ日々だった」と書かれていましたよね。内容が詰まっているだけでなく、文章もご自身でリライトされたとのこと。
菅野:昔から完璧主義な節があって、本当は辛いのでやめたいんですけど(笑)、ものづくりにおいては我ながらガッツがある。
今回の本についても、自分でやらなきゃ意味がない、偽物の言葉を届けたくないと思ったんです。どんなに拙くても、自分の言葉で書いたものが本当だと思ったので、嘘なく届けられるものを作るために力を注ぎきりました。
――菅野さんらしい言葉に、とても感銘を受けました。今回の書籍のタイトルは「型にハマらない」「新しい視点」といった意味を持つオルタナティブという言葉から取られているのですよね。
菅野:そうですね。小学生のころから、世の中の常識めいたことや謎のルールに疑問を感じることがあって。
理解できないならそのルールに従うのはやめようと思って、自分流のルールを作って生きてきたんです。自分が好きだと思うものだけを選んで、集中してきました。
もちろん常識から外れることで、生きづらさを感じることも。そんなときに私を救ってくれたのが、本や映画、音楽の類。この作り手とは気が合うかもと思ったら、仲間ができた気がして嬉しかったんです。
きっと世の中には、私と同じように“当たり前”にハマれなくて息苦しさを感じている人がいると思います。その人に「大丈夫だよ、仲間がいるよ」って伝えたい。
私が救われたように、誰かの救いになるものを作りたいと思い「オルタナ美容」と名付けました。
妥協を許さず、最後までこだわり抜いて作った
