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慶應M-1王者に続く早稲田卒23歳R-1優勝「お笑いやりたきゃ名門大へ行け」時代到来!賞レースで勝てるワケは?

 3月8日、『R-1グランプリ2025』(関西テレビ・フジテレビ系)が放送されました。  第23回となった今大会は、史上最多5511人がエントリー。芸歴3年目23歳の友田オレが王者の冠を手にしました。  史上最年少、さらに早稲田大学お笑いサークル出身者である新チャンピオンの誕生に、構成作家の大輪貴史(おおわ たかふみ)さんは<M-1で二連覇した令和ロマンに引き続き、大学お笑いからのチャンピオンが現れた。ついに“お笑いやりたい人間は良い大学に行きなさいよ”という時代になってきている>と、語ります。  大輪さんはかつてピン芸人「大輪教授」として活動し、2007年にはR-1ファイナリストに選出。現在はお笑い養成所の講師や、複数のお笑い事務所による若手芸人のネタ見せもつとめています。今大会の審査員たちの傾向、最終決戦進出者たちのネタ解説、そして今後のR-1グランプリの見どころについて考察してもらいました。

審査員7名で点数のバラつく結果に

――今大会を大輪さんはどう見ましたか? <番組自体はすごく楽しく拝見しました。平場や審査コメントよりもネタをやっている時間の配分が長く、無駄の少ない2時間半だったと思います。  そして友田オレというニュースターの誕生は、お笑い界にとって良い結末でしたね。一方でルシファー吉岡や吉住、マツモトクラブなどの決勝常連組がワリを食ったような印象です> ――審査員が7名に増えましたが、それによる影響もあったと思いますか? <R-1は、M-1やキングオブコントに比べて点数のバラつきが目立つ印象です。特に今回に限って言えば、1人の芸人につき低い点をつけている人が2人は必ずいたんです。多様な価値観の審査員が揃っていた証拠でもありますが>

審査員は自分と同ジャンルに高得点をつけない傾向だが…

――審査員それぞれに得意ジャンルがあって、自身の方向性を基準に点数を決めていた感じでしょうか。 <ハリウッドザコシショウさんが、チャンス大城やハギノリザードマンを高く評価していたのはわかりやすいルートですね。 ただ、本来だと自分と同じジャンルの芸人に高得点をつけることって、あまりないんですよ。審査員になるほどのクオリティの高いネタを持っている人をさらに超えてくることって、確率としては低いんです。 そういう意味で、バカリズムさんがルシファー吉岡に自身の最高得点をつけていたことは、個人的には嬉しかったんです。バカリズムさんのこれまでのネタやキャラを考えると、ルシファー吉岡がバカリズムから高評価を受けるハードルは高かったと思います。事務所が同じということもありますし。しかし、ファンタジーではない、決してめちゃくちゃなことを言ってはいない、そんな今回のネタを高く評価しました>
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審査員増員は成功。さらに増やしてもいい
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