糖質制限食で下半身デブ&ベトベト肌になる!?
料理研究家のスギアカツキです。
新しいダイエット法として世間を賑わしている「糖質オフダイエット」。
果たしてどれほどの効果があるのでしょうか?結論から先に申し上げると、特性を理解し、上手に活用すれば、高いダイエット効果、美容効果が得られます。今回はその方法についてのお話です。
⇒【前編】若い女性の糖尿病が急増中。3つの“ダメな食習慣”とは
http://joshi-spa.jp/13539
どうやら、適度で正しい「糖質オフ」を実践することで、糖尿病や肥満を防ぐことはできそうです。
しかしながら、一方で、美容面での心配が出てきます。
1.脂質の摂り過ぎは、化粧もちの悪いベトベト肌に!
最も厳しい「スーパー糖質制限食」は、糖質の摂取量が12%、脂質は56%と定義されています。なんと半分以上が脂質! これでは、体内の皮脂分泌も過剰になり、ベトベトの脂性肌(オイリー肌)を生む原因になってしまいます。
2.塩分の摂り過ぎは、下半身デブに!
「糖質オフダイエット」に関するレシピ本を見ると、「塩分」について言及しているものが少ないことに気づきます。元々日本人は塩分の摂り過ぎであり、過剰な塩分は、体内に水分を貯めこんでしまう「むくみ」の原因に。溜め込んだ水分は重力によって下がり、下半身デブにつながることも。
つまり、「糖質オフダイエット」とは、「美しく痩せるためのダイエット法」ではないのです。
女性にとって、ダイエットをする上での正しい目標は、「綺麗に痩せること」。
そのためには、糖質オフのルールを上手に緩めてあげることが重要となります。
1.NGとされる美容食材を、部分的にオンにする
糖質オフで禁止されている食材の中には、美容食材と呼ばれるものも多く存在することから、これらを部分的にオンしていくことで美容効果を高めていきましょう。
※糖質オフの中で、禁止もしくは摂取制限されている美容食材例(蕎麦、玄米、かぼちゃ、にんじん、トマト、大豆など)
2.糖質の少ない食品の中でも、美容効果の高い食材を選ぶ
食べて良い食品の中には、バターやマヨネーズも存在します。これらは、美容にとってよろしくない要素を持っているため、摂取量を控えめにすべき。一方、美容に良い食品は積極的に摂取することを心がけましょう。
※糖質が少なく、美容効果も期待できる食品
豆腐、スモークサーモン、エビ、ブロッコリー、しいたけ、こんにゃくなど
つまり、大切なのは、糖質オフの習慣を身に付けると共に、アンチエイジング対策を合わせて実践していくこと。
さあ、夏に向けて、健康かつ綺麗になる正しいダイエットを始めましょう!
<TEXT/スギアカツキ PHOTO/Aftertime ,Bendicks>
【スギ アカツキ】
東京大学大学院医学系研究科にて基礎医学(人体における生体メカニズム、栄養学、発酵学等)を本格的に学ぶ。さらに久司マクロビオティックやオーガニックを学び、独自で長寿美容食の研究をはじめる。料理のモットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。自身もサラリーマンとして仕事と家事に奮闘しながら、ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。
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やり過ぎると、美しくなくなる!?
美しくなるための「糖質オフ」の生かし方
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12