Gourmet

「てんや」に「玉子焼きの天ぷら」登場!“天ぷら=太る”はウソだった

 きちんと知って、美味しく食べたい。

 いまや世界中で愛される和食の王様、「天ぷら」。旬の食材を堪能できる美食であることはわかっていても、なぜこんなに美味しいのか、ご存じない方もいるのでは?また、なんとなく油っこいイメージで敬遠してしまう人も少なくないでしょう。

天丼 そうです、今回は「天ぷら」のお話。余計な前置きはやめて、本題に入りましょう。

「玉子焼き」の天ぷらを食べに行ってきた



 そもそものきっかけは、天ぷら・天丼専門店「てんや」の秋メニュー。美味しい鶏づくしの天丼「ふもと赤鶏天丼」の中に、「玉子焼き」の天ぷらが入っているとの噂を聞きつけ、その味を確かめに行って参りました。それがコチラ。

ふもと赤鶏天丼(半熟玉子付)●ふもと赤鶏天丼(半熟玉子付)690円(税込)

 ふわぁー。この丼ぶり、幸せ感が駆け巡ります。肝心の玉子焼きですが、優しい甘さにコクが加わり、インパクトある存在に。玉子パワー、恐るべしです。

 改めて、「天ぷら」の美味しさのヒミツと、美容を考えた賢い食べ方について整理してみました。

天ぷらは究極の「蒸し料理」!?



 天ぷらの原型は、16世紀にポルトガルから伝えられた「異国の食べ物」という説が有力。それが日本の食文化の中で研鑽され、今ではすっかり和食の代表選手になったようです。野菜、肉、魚、珍味、甘味まで……。何をとっても、衣との相性はバツグンで、油ってやっぱりすごいなと思ってしまいます。

 実はこの天ぷら、理論的には「蒸し料理」。油によって直接調理されるのではありません。揚げる時に使う「衣」。これに含まれる「水分」が、高温によって瞬時に蒸発することで、食材を包んでカラッと固まります。つまり、中の食材は、衣でコーティングされ、旨みが流れ出ることなく、自身が持つ水分で短時間に蒸されることに。つまり、美味しさの観点から言えば、最高の「蒸し料理」とも言えるのです。

生姜焼きやハンバーグより低カロリー! 注意をすれば怖くない



 しかし、美味しさとは裏腹に、どうしても気になるのが「カロリー」と「油」。天ぷらや天丼って、「ハイカロリーで太る」、「カラダに良くない」というイメージを持っていませんか?実は、そんなことはありません。

 天ぷら盛り合わせ438kcal、和風ハンバーグ519kcal、豚しょうが焼き477kcal。そうです、食べる量や調理法にもよりますが、3品の中では最も低カロリー(※3品のカロリーは、てんや「天ぷら盛り合わせ」、ロイヤルホスト「あつあつ鉄板 和風ハンバーグ」、「ポークロース生姜焼き」を表示)。

 美容・ダイエットが気になる方は、以下3点を覚えておけば安心です。

(1)衣の厚さ

 ボッテリ厚い衣をまとった天ぷらは、高カロリーのサイン。また、たくさんの水で溶いた衣をつけて揚げた天ぷらは、油を余計に吸ってしまうので要注意。天ぷら屋さんで食べるような、「綺麗に程良い薄さ」が良いのです。

(2)ごはんの量

 天丼は、「天ぷら」が高カロリーなのではありません。どんぶり大盛りの「ごはん」が原因です。ごはん量を調整するか、代わりに蕎麦やうどんをチョイスすれば、総カロリーは抑えることができます。

そば(3)油の鮮度

 何度も使いまわされた油は、老化を早めるガソリンのようなもの。酸化した油を摂取しないよう、油選び、お店選びは慎重に。

効果的な栄養摂取には油が必要



「舞茸の天ぷら」を初めて食べて、あまりの美味しさに衝撃を受けたこと、今でもハッキリと覚えています。そうです、キノコを美味しく香り豊かに楽しむなら、絶対に「天ぷら」。きのこの美味しい成分や栄養素は水溶性。つまり、茹でたり煮たりすると、それらが溶け出してしまうのです。

 また、美容・健康に重要な「栄養素の摂取」という観点からも、天ぷらは優秀。調理によるビタミン類の溶出も少なく、逆に油のおかげでニンジン、インゲン、カボチャなどは、β-カロテンの吸収量も上がります。油を一括りにして「悪」と信じるのは、もはや時代遅れかもしれません。

 いかがでしょうか? 知識さえあれば、恐れるに足らず。サンマ、舞茸、ギンナン、サツマイモ……。美味しい天ぷらで、秋の味覚をゆっくり楽しみましょう!

<TEXT,PHOTO/スギ アカツキ>




あなたにおすすめ