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性の論客・北原みのりまで逮捕――で考える3Dエロの暴走

12月3日、女性向けアダルトグッズストア「ラブピースクラブ」代表でコラムニストの北原みのりさんが、わいせつ物陳列の疑いで警視庁に逮捕されました。その「わいせつ物」とは、アーティストの「ろくでなし子」さんが自分の女性器をかたどった作品。ろくでなし子さんは、自分の女性器を3DスキャンしたデータをURLやCD-Rで頒布したとして、今年5月に逮捕(いったん処分保留で保釈)され、今回、再逮捕されました。

 お茶の間向きの話題ではないのでテレビでは突っ込んだ報道はないですが、ネット上では大変な議論が起こっています。

「ざまあみろ」一辺倒になるかと思いきや…



アマゾン「北原みのりのページ」より

 北原さんといえば、『週刊朝日』で連載を持ち、逮捕前最後のツイートが「さよなら安倍政権」という立ち位置だったり、何でもかんでもフェミニズム文脈で語るなどとして、ネット上で叩かれがちな女性でした。なので、今回も「ざまあみろ」一辺倒になるかと思いきや(そういうツイート等も多いのですが)、逮捕に疑問の声も挙がっています。多くの人が指摘しているのは、「もっとエグイものが溢れているなか、あれで逮捕とはダブルスタンダードすぎないか」「警察が逮捕したい人だけ逮捕できるって、怖くないか」ということ。

「日本では性表現産業が大きな産業になっていて、性の商品化もたくさんある。それなのに、女性器の型をとってスキャンして、データとして配ることができないというのは明らかな矛盾に思えるが」(7月24日、外国メディア向け会見で、ろくでなし子さんに対して外国人記者がした質問)。

 この外国人記者と同じ疑問を、日本人もそれなりに感じているようです。

女性が知らない女性器商法の世界



 こちらが女性だとあまり気づかなかったりしますが、女性器をめぐるビジネスは、かなりの規模になっているようです。

◆性風俗産業や無修正画像

 これは言わずもがなですね。たとえばソープランドのサービスを誰もが知っているのに、個室付き特殊浴場として合法というおおらかなお国柄で、外国人観光客の誘致にも一役かっている模様。また、ネットを見れば無修正の画像・動画がいくらでもころがっていますよね。

◆進化するオナホール

 女性器をかたどったオナニーグッズ。10代から50代まで年齢別に女性器を再現したというふれこみのものから、「人気AV女優の膣内を、次世代3Dスキャン技術を駆使して完全再現した」ものまで、多種多様です。

 ロリコンものもあり、北原みのりさんによると「中には赤ちゃんのよだれかけをした(パッケージの)イラストに『ぱぱいれて』という吹き出しのセリフがついているものもある」(『週刊朝日』2014年8月8日号)。ちなみに、北原さんは児童ポルノには大反対していて、度々発言をしていました。

◆オッサン週刊誌の「女性器」特集

 この2~3年、『週刊ポスト』(小学館)と『週刊現代』(講談社)では、女性器特集合戦がくりひろげられていました。ほんの一部のタイトルを挙げると・・・

「日本人女性1000人調査『わたしの女性器、こうなってます』(ポスト、2014.7.14号)

「医学のための女性器写真―8330人の女性外性器から何がわかるのか」(ポスト、2013.8.23号)

「全員顔出し!史上初!『100人100態』の女性器」(現代、2014.5.17号)

「史上もっとも危険なグラビア・世界初 3Dプリンタで作った触れる外陰部」(現代、2013年8.17・24号)

 これを50~80代ぐらいの男性がウハウハ読んだわけですよね。コンビニで売ってる大メジャー誌が繰り返し特集していたのは、それだけ女性器特集が売れるからなんでしょう。

⇒【後編】「3Dスキャンでエロ産業が大変なことに?」に続く http://joshi-spa.jp/166630

<TEXT/女子SPA!編集部>




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