性の論客・北原みのりまで逮捕――で考える3Dエロの暴走【後編】

12月3日、女性向けアダルトグッズストア「ラブピースクラブ」代表でコラムニストの北原みのりさんが、わいせつ物陳列の疑いで警視庁に逮捕されました。その「わいせつ物」とは、アーティストの「ろくでなし子」さんが自分の女性器をかたどった作品。ろくでなし子さんは、自分の女性器を3DスキャンしたデータをURLやCD-ROMで頒布したとして、今年5月に逮捕(いったん処分保留で保釈)され、今回、再逮捕されました。

⇒【前編】はコチラ

 こう見てくると、外国人記者ならずとも「へー、こんなに性器表現にユルい日本でも逮捕とかするんだ? 意外~」ってな気分になってきますね。

3Dスキャンでエロ産業が大変なことに?



ろくでなし子さん

ろくでなし子さん

 では、ろくでなし子&北原みのりチームの何が警察の気に障ったのか? オッサンが他人の女性器を売り物にするのはOKで、女性が自分の女性器を形にするのはダメなのか、という声もあるなか、まったく違う指摘もありました。

 あるIT企業幹部の見立てはこうです。

「3Dスキャンがマズかったんじゃないの? 芸術か猥褻かとか、男性女性うんぬんじゃなくて」。

 3Dスキャナーは立体を簡単に”コピー”できて、それを3Dプリンターで簡単に立体にできる新技術として注目されています。

「3D技術には、エロ産業もすごく注目してるんですよ。今はまだ、スキャナーやプリンターが高価ですが、もう少し安くて性能が良くなれば、『誰々の女性器を3Dで再現した、超リアルオナホール』とかどんどん発売されますよね。

 もっと身近になれば、素人も参入するかもしれない。かつて女子高生がブルセラで使用済み下着を売ったように、自分の女性器を3Dスキャンしたデータをダウンロード販売する女性が出てきたり、買った客がそれを画像にしてネットにアップしちゃったり、めちゃくちゃなことになりそう。

 警察としては、そうなる前にお灸を据えておく、という意図もあったかもしれないですよ」(IT企業幹部)。

 実際、AV女優の体をくまなく3Dスキャンして、その再現画像と好きなようにバーチャルセックスできるコンテンツも今年発売され、話題になっています。上記のオナホールや雑誌特集にも「3Dスキャン」の文字がチラホラ。

 また、ろくでなし子さんは石膏の女性器アートのあいだは見逃されていたけれど、3Dスキャンデータを頒布したとたんに逮捕。でも北原さんは石膏作品を展示しただけなので、とばっちりなの?

 まあ、このIT企業人の読みが正しいかどうかはわかりませんが、3D技術でエロ産業が大変なことになりそうなのは現実のようです。

<TEXT/女子SPA!編集部>




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