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朝ドラの『マッサン』から始まった!「りんご」研究でわかったキレイパワーが凄いらしい

 エリーの健気さにキューンときたり、煮え切らないマッサンにやきもきしたりと、目が離せないNHK朝ドラ『マッサン』。まもなく舞台は北海道に移り、いよいよ物語が動こうとしています。

マッサンがウイスキーの前に作ったりんごジュース



「マッサン、やっとウイスキーをつくるよ」と期待するファンも多いでしょうが、マッサンのモデルとなったニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝が最初に世に送り出したのは、実はりんごジュース(「ニッカ林檎汁」昭和10年)とアップルワイン(「ニッカアップルワイン」昭和13年)。その後、りんご100%のスパークリングワイン「シードル」も発売しています。創業当時の社名も「大日本果汁株式会社」だったんです。ご存じでした?

アサヒシードル

昭和32年に発売された「シードル」(朝日シードル株式会社製。日本初の国産シードルで、その後ニッカウヰスキーが製造を引き継ぐ)

 日本初の国産ウイスキーを作った男は、日本で初めて果汁100%のりんごストレートジュースを作った男でもあるわけですが、この事実はあまり知られていませんよね。そして、戦後(昭和29年)、ニッカウヰスキーは株式を朝日麦酒(現・アサヒグループホールディングス)に売却。竹鶴氏の手がけたりんご研究は、アサヒグループに脈々と受け継がれていたのです!

りんごポリフェノールの抗酸化作用



 アサヒグループは約75年におよぶりんご研究の中で、りんごに含まれる「りんごポリフェノール」が、成熟果より未熟果のほうが濃度が高いことを発見し、未熟果から高純度で抽出・精製する独自の技術で特許を取得。今年6月には、りんごポリフェノールを含む抗酸化物質配合剤が疲れや持久力、寝つきなどを改善するという研究結果を学会で発表したそうです。

焼りんご

焼りんご


 ポリフェノールといえば、赤ワインやココアに含まれていて、健康と美容にいいってことは女子には常識。それが、今が旬のりんごに!? ということで、アサヒフードアンドヘルスケア研究開発本部の澤田陽子さん、アサヒグループホールディングスお客様生活文化研究所の小宇根佳奈さんを取材してきました。

澤田さん 小宇根さん

入社直後からりんごポリフェノールの研究にかかわる澤田さん(写真右)と、イベントの企画など啓発に努める小宇根さん

「ウイスキーを仕込み、完成するまでに5~6年の時間がかかります。ニッカウヰスキーはその間の収益として、工場を構えた余市の名産品であるりんごを使って、果汁100%のりんごストレートジュースを製造。それがそもそものはじまりです。その後、今から25年ほど前に、弘前にあるシードル工場で、まだ熟れてないりんごの実が成熟したりんごよりも茶色く変色するということを研究者が発見。『なぜだろう?』と調べていくと、りんごに含まれているポリフェノールが作用していることがわかったんです」(小宇根さん)

 そう! りんごを剥いたとき、塩水にさらさないと茶色くなっちゃいますよね。あれこそが、りんごポリフェノールの働きなのです。

「りんごポリフェノールが酵素の働きで酸化して茶色くなるんです。表面が茶色くなって見た目は悪いですが、中はみずみずしさを保っている。それも、大切な種や実を守るためなんです。ポリフェノールは、植物に含まれる色素や苦み・渋みの成分で、たくさんの種類がありますが、りんごに多く含まれるプロシアニジン類は、ほかのポリフェノールに比べても圧倒的に抗酸化力が高いことが分かってきたんです」(澤田さん)

⇒【調査結果の詳細】はコチラ
http://joshi-spa.jp/?attachment_id=169330


りんごポリフェノール 抗酸化……とはカンタンに言うと、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素を退治してくれる、ということだそうです。

 アサヒグループはりんごポリフェノールを長年研究する中で、筋力をアップさせたり、疲れを軽くしたり、アレルギーを改善したり……とにかく、いろいろな研究結果を得ているようです!

 なかでも聞き逃せないのは、肌に色素が沈着するのを抑えたり、脂肪が蓄積するのを防ぐ結果も出ていること。これはヒト試験で実証されています。

 どこのスーパーにも当たり前にある、あのりんごがそんな力を秘めていたとは、もう、食べるしかないですよね!

「りんごポリフェノールはビタミンなどと違って、加熱しても冷凍しても、乾燥しても壊れないんです。アップルパイでもジャムでもりんごが原料のものは積極的にとっていただきたいんですが、実はりんごポリフェノールは、皮や種、芯の部分に多く含まれるんです。なので、理想的なのは丸かじり。でも、どうしても皮の食感が気になる方もいますよね。そういう場合は、りんごをヨコに5ミリくらいの輪切りにするのがおススメです。芯の部分は軽く手で押すだけで取れ、皮も気にならず、パリパリといただけるんです」(小宇根さん)

リンゴの輪切り

りんごポリフェノールを多く含む皮や芯を効率よく食べられる方法が、横の輪切り

アサヒグループの”りんご愛”がハンパない!



 りんご1個に含まれるりんごポリフェノールは約120~250ミリグラム。ボリューム感もあるから、毎日何個も食べるのは大変です。より効果的にとれるようにと、アサヒグループの各社からは、ドリンクやサプリなど、さまざまな商品が開発・販売されています。

「今後もバリエーションを増やしつつ、商品も増やしていきたい」と、小宇根さんも意欲満々。公式サイトでりんごにまつわる情報を毎日更新したり、11月5日の「いいりんごの日」には、りんごづくしの「りんごポリフェノールのカフェ」を期間限定でオープンさせたり、りんごの絵本を作ったりと、アサヒグループの“りんご愛”は熱く燃え上がる一方。

 開発を担う澤田さんいわく、「りんごポリフェノールに関する実験の中で、結果としてもっとも驚きだったのがマウスの寿命が延びたことなんです。こうしたメカニズムを深く掘り下げていくことで、新しい可能性が見えるんじゃないかと思っています」。また新たな発見が期待できそうです。

 りんごポリフェノールの様々な研究結果を得られたのも、いろんな商品が開発されるのも、アサヒグループが、未熟果のりんごからりんごポリフェノールを効率的に抽出・精製する独自技術の開発に成功したから。この技術は特許を取っているのですが、りんごに関する特許といえば、竹鶴氏も昭和12年に、りんごから化粧品素材(原料)を開発した特許出願をしているのだそうです。

 ウイスキーだけでなく、りんごを使った商品の歴史までつくってきた竹鶴氏。告白すると、マッサンのことを「夢ばかりを追っている優柔不断のだめんずじゃないの?」と思ったことが何度かあり……謝りたい気分でいっぱいです。ごめんね、マッサン!

※りんごポリフェノールについて詳しくは
「Plus りんごポリフェノール」http://www.ringo-p.jp/

<TEXT/女子SPA!編集部>




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