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他部署に笑われ…不人気部署で働く社員の憂鬱

低賃金・長時間労働・パワハラや暴力……。すっかり日本社会で名称が定着した「ブラック企業」だが、いまや中小だけでなく大手企業も「ブラック化」する傾向にあるらしい。労働者が告発する、内部事情とは?

先輩社員が一気に辞めて人手不足に



【大手通信DのグループM】
<年収:500万円(38歳)/勤続年数:7年/部署名:ネットワーク事業部/総社員数:150人>


「入社1~2年目の1か月の平均残業時間は20~30時間だったのに今はその倍以上。まさかここまで働かされるとは……」

他部署に笑われ…不人気部署で働く社員の憂鬱 そう漏らすのは大手通信Dのグループ会社に勤務する小森浩之さん(仮名・38歳)。

 主な業務は通信ネットワークの保守管理だが、ここ数年は慢性的な人手不足の状態。おかげでそのシワ寄せをモロに食らってしまった形だ。

「入社3~4年目に同じ部署の先輩社員が次々と辞めちゃったんです。結局、経験の浅い社員と補充した中途採用の社員で業務に当たることになったんです。でも、仕事の効率が悪く、残業でカバーせざるを得なくなり、悪循環です」

 しかも、もともと20代社員の離職率は高く、育つ前に辞める者も多かった。即戦力を期待して中途採用したスタッフも半数は1年以内に辞めていたという。

「経験者でもウチ独自の業務を新たに覚えることが多く、それもネックになっていました。だから、社内でウチの部署は不人気で『あそこに異動するなら辞める』って言う社員もいるほど。完全にブラック部署扱いです(苦笑)」

 ただし、部署内の人間関係は良好。それが唯一の救いだとか。

「作業しながら会社に対するグチを言い合っています。みんなそうでもしなきゃとても仕事なんてやってられませんから!」

<PHOTO/Nenitorx>

― [ブラック化する日本企業]の闇【5】 ―




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