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初詣は狛犬ならぬ「狛ひつじ」スポットへ!ご利益バッチリの5選

 2015年は未(ひつじ)の年。このお正月は縁起担ぎに、狛犬(こまいぬ)ならぬ狛ひつじのいるスポットへ出かけてみませんか?  神社に行くと、よく見かけるのが狛犬。でも、神社の中には狛犬ではなく、狛うさぎや狛トラ、狛牛などの動物の石像が置かれているところがあります。こういった動物は神様のお使い=「神使(しんし)」と呼ばれるそうです。  様々な動物が「神使」として奉られていますが、中でも羊の石像はなかなか見ることができないレアアイテム! でも、確実に羊の石像にあえる神社があるんです。

羊好きは必見の神社「羊神社」

 その名も「羊神社」。名古屋市北区にある小さな神社ですが、来年は未年とのことで多くの人出が見込まれているそう。

羊神社(名古屋)の”狛ひつじ”。ほんとに羊だ~

 こちらの神社、「羊」という名前ですが、由来は動物の「羊」からではないそうです。ホームページによると、群馬の領主だった「羊太夫」という人が奈良にあがる途中、この地にあったゆかりの屋敷に寄りました。そのとき、ここの地に住む人々が平和に暮らせるようにと、火の神を奉ったことから「羊神社」ができたとのことです。  ちなみに、「羊神社」という名前の神社は、名古屋のほか、羊太夫がおさめていたという群馬にもあります。羊にゆかりのある神社に行きたい人は、ぜひ足を運んでみては。 《神社データ》 羊神社 住所:名古屋市北区辻町5丁目 http://www1.s3.starcat.ne.jp/hituji-m/ 羊神社 住所:群馬県安中市中野谷1751 http://www.sakisaki.net/link/link_hituji.html

初詣で狛ひつじに出会えるお寺

 神社以外にも狛羊に出会えるお寺をピックアップしました! 2015年の初詣候補にいかがでしょうか。 ◎聖天院勝楽寺  こちらは、高麗王若光という人の菩提を願って創建されたお寺。その若光の陵墓に、一対の狛羊が置かれています。『神使になった動物たち―神使像図鑑』(福田博通 桐書房 2012)によると、中国や朝鮮ではお墓を守る「鎮魂獣」として羊の石像が置かれることがあるそうです。狛羊と呼ぶにふさわしい一対ですね。 《お寺データ》 住所:埼玉県日高市新堀990‐1 http://www9.ocn.ne.jp/~shouden/index.html ◎玉川大師玉眞院  もちろん、都内のお寺でも羊を見ることができます。二子玉川にあるこちらのお寺は、地下の真っ暗な霊場で、お遍路さん巡りができるというちょっと変わったスポット。四国までは行けないけど、お遍路さんに興味がある人は、ぜひ霊場体験ついでに、狛羊チェックもしてみてくださいね。 《お寺データ》 住所:東京都世田谷区瀬田4丁目13‐3 ◎虚空蔵法輪寺  京都にあるこちらのお寺。奉られている「虚空蔵菩薩」の神使が「羊」とのことで、境内に羊の像が置かれています。一体だけなので狛羊形式ではありませんが、羊にまつわる像を巡るなら外せないスポットです。 《お寺データ》 住所:京都市西京区嵐山虚空蔵山町68‐3 http://www2.ocn.ne.jp/~horinji/  12年に1度の未年、お出かけ先でレアな狛羊を探してみてくださいね! ※参考文献 福田博通著(2012)『神使になった動物たち―神使像図鑑』桐書房 <TEXT/ミノシマタカコ>
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神使になった動物たち―神使像図鑑

著者略歴:福田/博通 ※「BOOK著者紹介情報」より
神使研究家。昭和10年代の東京生まれ。学生時代は法律を学び、外資系マーケティング調査会社に勤務。定年退職後、全国各地の神使(像)を訪ねて写真を撮って歩く。はや、十数年になる。日本参道狛犬研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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